知的に遅れはなく、本を読むのが大好きな息子ですが、小1のときに、漢字学習では最初つまづきました。
今思えばADHD(小1の3月に判明)のため少し漢字習得にハンデがあったと思います。
学校と本人の努力、そして家でした対策のおかげで、小2の今は漢字に苦手意識はなく、むしろ好きなようです。(漢字が上手に書けるとはお世辞にも言えませんが💦)
息子が漢字学習につまずいていることがわかった理由と、家庭でとった対策についてまとめてみました。
目次
なぜ、ADHD小1息子は漢字が覚えられない?
漢字の書き順が覚えられない!
学校の先生から連絡があったことがありました。
授業で漢字の「五」の書き方を練習しているときに、息子が嫌になってしまい、書くのを投げ出してしまったので、家で練習してください、というものでした。
私は最初は理解できませんでしたが、今はADHDの特性のため、息子にとって漢字の書き順を覚えることは非常にハードルの高いことなのだと思っています。
たった4画ですが、新しく見た字を、書き順を守りながら正しいバランスで書くということは、本人にとって決して簡単なことではないのです。
細かいポイントに気付きにくい
漢字は線の向きや長さ、接するときに突き抜けるか止まるか、など、色々な注意点があり、それらを全て守らなければ、正しい字にはなりません。
見本を写すときに、そういったポイントを守って見本そっくりに書く、ということが息子には難しいようでした。
何となく似たような字を書くことはできるのですが、よく見ると点の向きが違ったり、線が一本多かったり、少なかったり。
漢字を書くポイントとして、それらのことが大切だということ、線の数が違うだけで違う字になってしまうことなど、漢字を覚えるための基本事項を家庭でも伝えるようにしました。
効果のあった漢字勉強法
方法①書き順あてっこクイズをする
いくら苦手とは言え、正しい漢字を書くために、正しい書き順を身に着けるというのは大きな利益になると私は信じていましたので、書き順はなるべく身につけさせたいと思っていました。
そこで、自分も書き順は間違って覚えていることが多かったので、息子と「書き順あてっこクイズ」をしました。
宿題の漢字の書き順を、二人であてっこするのです。
息子は現役の1年生、学校の授業で漢字ドリルをしてきていますから、息子が勝って、私が負けることもけっこうあって、息子はそれなりに自信になったようです。
”右”と”左”は書き順が違うとか、そういう意外な話題も取り上げて、興味をひきながら書き順に注意を向けてもらうようにしました。
方法②ポイントに目を向けさせる
息子が”点”の下の4点の向きが、見本とは違うように書くことがあり、4点は、一番左が左向きで、あとの3つは右向きだよ、と教えました。
点の向きや線の数、線を串刺しにするか途中で止まるか、それが一つ違うだけで違う字になることもあるから、そこは守ろうねと。
子どもの名前の一字を使って、説明もしました。(たまたま似た字が何個もある漢字だったので)
子どもは自分の名前は特別なものと感じているようで、(自分の名前は絶対に間違いたくない)という気概を感じる真剣な眼差しで聞き入っていました。
方法③漢字アプリで”読み”を学ぶ
新しい漢字はノートに何回も書いて反復練習をして覚えるのがセオリーだと思いますが、息子は反復練習が苦手。
少しでも漢字に慣れ親しんでもらいたいと、楽しめる漢字アプリに取り組ませることにしました。
”書く”より”読む”方が簡単なので、アプリも意欲的にやっていました。
国語海賊~小学漢字の海~というアプリが、自分が海賊になって冒険をしている、という男児にはたまらない設定、そして音楽もゲーム感満載で、楽しみながら続けることができています。
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方法④漢字辞典で雑学と共に
漢字の書き順を調べるのに、教科書だと該当の字を調べづらかったので、少し早いかとは思いつつも、小2の夏に、小学生用の漢字辞典を買い与えました。
学校では、小学校3年生で漢字辞典の使い方を学ぶらしいです。
まずはじめに、漢字の引き方を教えましたが、最初はなかなか覚えられないようでした。
が、私と一緒に何度かやっているうちに…3か月経った今、ほとんど自分一人で字を引くことができるようになりました。
漢字辞典を購入した一番の目的は、宿題の際の正しい書き順を調べるためでした。
ところが息子は、書き順だけでなく、なりたちや部首、類字についても一人で読み、
「〇っていう漢字は、□が××しているところからできたんだってー」
「サンズイって、水をあらわしているんだって」
と、辞典を読んで私に教えてくれるようになったんです。
自分で進んで学んでくれるなんて、なんて素敵なの‼と思ったことは言うまでもありません。
↓我が家が購入した小学生用の漢字辞典です
以上、息子の漢字の家庭学習についてまとめてみました。
ADHD傾向のある子どもは見本通りに書くことや書き順通りに書くことは苦手ですが、アプリや漢字辞典などを使って、親も最初は一緒に楽しみながらやったことが、前向きに学ぶことにつながったのかと思います。
漢字アプリは読みに特化したものや、書き順に特化したものなど色々ありますので、子どもの得意な方法で学べるよう色々試してみると良いと思います。
また、漢字辞典は教科書とは違い、漢字の読み方が音読みでも訓読みでも辞書引きできるので、慣れれば小学2年生の息子でもすぐに調べたい字に到達でき、”もっと学びたい”という意欲にも応えてくれるので、学校よりも早めに導入して効果的な場合もあると思います。
以上参考になりましたら嬉しいです。