二華中の入試問題から、向いている子について考えてみた。




仙台で公立の中高一貫校と言えば、仙台二華

都心では中学受験ブームが過熱しているようですが、仙台で大学受験に有利な中高一貫校というと、県立の仙台二華、市立の仙台青陵ぐらいしかありません。(私立の中高一貫校の特別進学クラスという手もあるけど、学費がかさむのでね)

二華と青陵では、偏差値・大学進学率ともに二華の方が上です。
また、青陵は高校からの入学はできませんが、二華は高校は半数を受験で受け入れています。

仙台に住んでいて、子育てをしていると聞く機会のある二華中高。よほど頭の良い子が行くイメージですが、実際試験問題はどんな内容なのか? 試験の難易度はどれぐらいか、調べてみました!

ちょっと気になっている親ごさんの参考になれば幸いです。

難易度はどれぐらい?

二華中の募集定員は、100人程度。
試験は総合問題(60分/100点満点)と作文(40分/25点満点)と面接(集団面接)とのこと。

試験の時間自体は長くないので気軽に受けられそうな印象ですが、定員が少ないのでは。。。
仙台市内の小学校の数は128校で、小学校6年生の人数が9089人(令和元年度)。
9089人のうちの100人なので、全体の1%だけが二華に入れるということです、人数的にはね。

学年全体が100人ぐらいの規模の小学校だったら、学力テストでその学年のNo1をとれる子であれば、合格可能性は高いですね(あくまで総合試験だけでの確率ですが)

まぁ5番目以内ぐらいにいて、「もしかしたら受かるかも」って実際に受験しても、100人の枠に大体400人近くが応募するので、倍率は3.8倍(令和3年度)。
在籍する学校では明らかに「優秀」と見なされているような子でも4人に1人しか受からないということ。

確率から考えてみると、かなり難易度高いですね。
1%という確率に、神がかったものを感じてしまいます。

入試問題を実際に解いてみた

では、その合否を決めるのに重要と思われる入試問題がどんな内容なのか、書店で市販されている過去の入試問題を買って、大人の私が一部をざっとですが解いてみました。

総合問題は、その名の通り算数・国語・理科・社会・家庭・保健などの小学校で学ぶ教科の全てを対象にして教科を横断するように作られた問題。

算数と理科、国語と社会の単元をうまく絡めたような問題が多かったです。

7割が算数がからんだ問題。

総合問題とは言え、全体の傾向として、教科としては算数が一番多く、その次が理科と社会でした(令和3年度)。

大問7つの中の5問に算数の問題があり、二華中では、算数の”考える力”を重要視しているということが分かります。

算数はシンプルでじっくり考える良問が多いように感じました。算数が好きな子なら、クイズ感覚で没頭して解けそうです。

問題はマイナーなジャンル多し。どこまで興味を持って解けるか

全体的にひねった意地悪な問題は少ないのですが、問題の内容が
・折り染めの図形問題
・和紙の良さを説明
・アイガモ農法について説明
など生活では身近であるものの学校では軽くしか触れない事項について理解を問う問題が多かったのが意外でした。
その事項を知らないと正解できないわけではなく、問題文を読み込んだり、考えを巡らせることで十分正解できるようにはなっているのですが、そもそも全く興味がない、という子には苦しい時間になりそうです。

選抜する側にとってみれば、どれだけ日頃から好奇心を持って多くの物事に接しているかというのも、こういう試験問題を出すことで透けて見えるのかもしれません。

【結論】入試問題から見る「二華に向いている子」は、算数がすごく得意で、国語も人並み以上にできる子

入試の総合問題から見た、二華中に向いている子ですが、以下の全てを兼ね備えている子なら、入試は突破できそうですし、二華中の求めている生徒像にも近いのではないかと思います。

算数が人一倍できる子

国語も人並み以上にできる子

好奇心が強くどんな話題にもついていける子

そして、問題の質から言って、あまり受験対策できる内容ではなく、基本地頭勝負ということがわかりました。

ただ、地頭が良いと言っても、算数ができすぎるが、国語ができない、という凸凹が激しい天才タイプは不向き。

算数が頭抜けてできて、国語も足を引っ張るほどではない、というバランスを持った子が強みを生かせる筆記試験だと思います。

【おまけ】資質はあるけど、向いていない子もいる?

今回、過去の入試問題を見て、入試問題から”二華中に向いている子”を考えてみました。

が、小6の時点で二華中に向いている資質を持っている子なら、近所の公立中に進学して、一般の高校受験でも公立の上位進学校に進むことは全然難しくないと思うんですよね。

そこであえて逆に資質を持っていても、中高一貫校に向かない子もいるのかな?と考えてみました。

おそらく勉強を頑張りたい子の学生生活のゴールは、6年後の大学入試だと思います。

6年って、大人にとってもなかなか長い年月ですし、子どもにとってはなおさら、ちょっと想像できないくらい先。

二華中に入学しても、優等生になれるとは限らず、むしろ劣等生になってしまうかもしれない。そうなったときに、同じような環境で6年間、腐らずにやっていけるのか。6年間という長い期間がパッケージされているからこそ、勉強への意欲が低下した場合の子どもの”折れにくさ”も親は考慮する必要があるかもしれません。

その点、中高一貫ではなく、地元の公立中、そして高校受験して公立高に進んでいく子は、6年ではなく、半分の3年で大きく環境を変えることができます。中学進学時には大きな変化はあまりありませんが、高校入試のタイミングで、勉強へのギアを入れ直したり、小・中とほぼ同じだった人間関係などの環境を大きく変える機会に恵まれているのです。

この記事を読んで、ウチの子向いてるかも!?と思った方はさらに色々調べていただきたいですし、我が子にはあまり関係ないわ、って私のような人にも何らかの役に立てれば嬉しいです。