“石の上にも三年” 不妊治療から学ぶ目標の立て方




よく耳にする”石の上にも三年”ということわざ。

これはどれぐらい正しいことなんでしょうか。

私が実際経験した、3年続けて、人生が好転した一例、不妊治療をもとに検証してみたいと思います。

不妊治療は3年で目標達成

ちょっとやそっとのことでは辞めない、と覚悟を決める

不妊治療を始めたのが36歳のときだったので、もう足踏みしている時間も後戻りしている時間も全くないことを自覚していました。

そのため、肉体的にも精神的にもハードであろう治療に備えて(実際は思ったほどハードではなかった)、自分史上一番良い体調で取り組もうと思い、仕事はより楽な短時間パートへと転職しました。

妊活第一でしばらくは過ごすと夫に宣言、夫婦でストレスフリーな生活を期限付きで送ろうと提案しました。

仕事が忙しかったから、〇〇が××だったから、といった言い訳のできない環境を自分で作りました。

あとがないから、できることは全てやるという考えでした。

実際、最終的にはパートの仕事も辞め、食生活も見直し、高額な漢方治療にもトライしました。

 

段階的にステップアップ(挑戦)する

不妊治療は通常、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精という段階を踏んでいきます。

最初はまず体に負担のない方法から、徐々に高度な治療へと進んでいくわけです。

少しずつハードな治療になっていくのですが、「もっとこの治療で頑張りたい」と未練がましい気持ちをひきずることなく、ビジネスライクに、割り切って次の治療へと進みました。

結果が出ていないのは、やり方が間違っているのだと信じ、次の治療に活路を見出そうとしたのです。

不妊治療は、これがダメならこれ、これでもダメならこれ、というようにフローチャート式で妊娠への成功率を上げてくれる治療法に導いてくれるので、それに従うのが一番の近道なのです。

同じところでいつまでも踏みとどまらず、時期がきたら必ず次の治療(挑戦)をするということがポイントだったと思います。

 

つまらない見栄やこだわりは捨てる

段階的なステップアップを邪魔するのが、「今の治療をもっと続けたら妊娠できるんじゃないか・・・」という思い。

高度治療を受けなければ妊娠できなかった自分を認めたくない、という、結局はつまらないプライドです。

ただ、とにかく背水の陣でやっているので、そういったつまらない見栄やこだわりは、目標達成という偉業の前には小さすぎる犠牲。

もちろんかなぐり捨てました(笑)

プライドを捨てると人生は好転するのかもしれません。

おかげで今は無事に出産でき、子どもの笑顔に癒される毎日を過ごしています。

悔いのない不妊治療の末に、成果を得られて、これ以上の幸運はないと思っています。

 

仕事や人生の目標にも応用できる

その目標を達成するために、どれだけの覚悟があるか?

誰にでも夢や目標があると思いますが、それを実現できるかどうかは、どれだけ強い気持ちがあるか、が一番ポイントだと思います。

その目標をかなえるために、何を犠牲にできるか。

安定した生活を捨てられるか、

睡眠時間を削れるか、

親や親友の期待を裏切れるか、

貯金を全て失っても構わないのか、、、

大きな代償を設定して、自分を追い詰めることができれば、大抵のことは叶いますよね、きっと。

 

ただ続けるのではなく、挑戦して、ステップアップ(向上)していく

覚悟をもって目標達成に向けて努力しても、同じことをただ淡々とやるだけでは、歳をとるだけ。

少しずつ高い目標を設定して、試行錯誤して課題を乗り越えていくことが大事。

挑戦の毎日は精神的に辛いけれど、挑戦するからこそ、1年後、そして数年後に今とは全く違った景色が見られるのではないでしょうか。

 

その過程で自分が変わる

自分を追い詰めて、トライ&エラーを繰り返す過程で、少しずつ自分の考えが変わっていくこともあると思います。

挑戦して、失敗して、またその結果をもとに仮説を立てて挑戦して、またうまくいかない部分が出てきて、それを克服するために挑戦して、、、

そうする中で、最初の挑戦をする前の、イメージとか先入観ではなく、実体験を通した確かな真実というものが自分の中に増えていく。

裏付けがあることは、自分の自信になり、将来の行動を決める礎になっていく。

自分の意識が変わり、行動が変わる。

行動が変われば、結果も変わる。

夢や目標が叶う他の副産物も、自分が変わることで得られるかもしれません。

また、仮に当初の目標が達成できなかったとしても、変わった自分に新たな価値がある、と思います。

ただし、続けてはダメなこともある

では、何でも頑張って3年続ければいいのかというと、そうではない。

例えばブラック企業。

頑張って長時間労働しても、うつ病や過労死が待っているだけ。

そこで無理に頑張って、病気になっても誰も責任はとってくれません。(会社に労災を認めさせるのは至難の業です)

自分の追い詰め方を間違ってはいけません

まとめ

”石の上にも三年”で夢や目標をかなえる三原則は、

1.覚悟を決める

2.ステップアップする

3.変わる自分を受け入れる

ただし、無理のない、正しいやり方で続けること。

私も新たな目標ができたら、ぜひこのやり方で叶えてみたいと思います。