今、子どもは3歳9ヶ月。
すごくおしゃべりになり、親の言うことに反抗したり、「〇〇って言ったじゃない!」と言い返すこともできるようになりました。
今は言葉に関する心配はありませんが、子どもが赤ちゃんだったときは、早く喋れるようになってほしい(意思疎通がしたい)と思っていました。
また、1~3歳の間にそれぞれどもる時期があって、少し不安になったこともありました。
そんなときに心の支えになったと思う本があります。
イギリスの言語療法士の女性が書いた「語りかけ育児」という本です。
この本には、生まれたばかりの赤ちゃんがどんな風に言葉を獲得していくのか、そのために必要な環境とは何か、について書かれてあります。
私が一番衝撃だったのは、「赤ちゃんにことばを言わせようとして質問してはいけません」ということ。
赤ちゃんが言葉を覚えたかを確かめるために「これは何?」と聞く、というのは私が自然にしてしまいそうなことだったからです。
でもちょっと考えてみれば、そんなテストみたいなことをされても、赤ちゃんが嬉しくないことはわかります。
この作者いわく「おとなが知っていることを子どもに聞くのはダメ」で「おとなも知らないことを子どもに聞くのはOK」なのだそう。
つまりアルバムの親せきの写真を見せて「この人は誰?」と自分が知っているのに聞くのはダメ、「今日保育園で何をして遊んだの?」と子どもしか知らないことを聞くのはOK。
これを知ったので、子どもに無用な質問をする機会がかなり減ったと思います。
基本は子どもが興味を示している対象について、おとなも一緒に注意を向けて、その状況を説明してあげると、子どもの語彙は広がるんだそうです。
子ども主体、ということがポイントですね。学ぶ、ということは何でもそうかもしれません。
また、ことばがつっかえる、という状態についても的確なアドバイスが書いてありました。
半数以上の子どもには、頭の中には言いたいことがたくさん詰まっているのに、それを全部表現するだけのことばを持たないので、言いたいことを言おうと一生懸命になるあまり、言葉を繰り返す時期があるんだそう。
このとき「もう一度言ってごらん、ゆっくりね」「話す前に深呼吸して」などといったことを親が言うことは、かえって子どもを混乱させ、吃音を引き起こしかねないのだそうです。
なので、聞く側は普段と変わらない態度を貫くことが大切とのこと。
私も息子が吃音気味の時期は、気にしていないように心がけました。保育園の先生にも念のため、そのことを伝えました。
言葉の発達についてだけでなく、赤ちゃんの知能の発達全体について教わることが多かった1冊。
0歳から4歳まで、その時期に合わせた赤ちゃんの成長の様子が書かれてあって、息子のイヤイヤ期にも、息子を理解するためのヒントを求めてよく本を開いていました。
私の子育てにおけるバイブルの中の1冊であることは間違いありません。
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