仙台の冬の寒さはどのぐらい?【2019年暖冬編】




南北に長い日本列島。

仙台は東北地方の拠点都市であり、お仕事や進学などで移住される方も多いと思いますが、北日本(北海道・東北)に住んだことのない方が、初めて仙台で暮らすとなると、一番心配なのが冬の寒さだと思います。

関東(東京)や関西(大阪)での生活歴もある私が、それらの都市と比較しつつ、仙台の冬のイメージをお伝えできれば、と思います。

仙台の12月 ~最高気温9℃前後 日差しもあり、まだ冬の入口

仙台の12月は、寒いけど華やかな季節

仙台の12月は、ざっくり言うと東京や大阪の2月(真冬)くらいの気温と思ってもらうといいと思います。

秋に比べ、空気は冷たくなり、風を通さず、厚みもあるコートが不可欠な季節です。

そうするとイメージしやすいと思いますが、この頃の日中の気温は10℃前後。

コートさえしっかりと着れば外出などにはほとんど差し障りがなく、冬とは言え非常に過ごしやすい時期です。

仙台の12月と言えば、定禅寺通りのケヤキ並木に夜になると灯されるイルミネーション”光のページェント”が市民のささやかな楽しみでしょうか。

2019年は12月の6日(第一週金曜日)から12月31日まで点灯されました。
2020年は12月18日~31日、及び1月2日(土)・3日(日)9日(土)・10日(日)・11日(月・祝)でした。

2020年は点灯開始日が遅かった分、珍しく年をまたいで、1月の上旬の土日にも点灯が行われました。

ページェントの時期になると、ページェントを見たかという話題になり、そういう話が出ると「いよいよ冬の始まりだな・・・」と身の引き締まる思いがします(私は暑いのも寒いのも苦手です)

そこまで寒くなく、クリスマスや年末年始など華やかなイベントがある月でもあり、仙台の12月は地元、または北国育ちの人々にとってはまだ余裕♪という感じです。

 

12月第2週目の週間天気予想

2019年の12月の第2週の天気予報は以下のような感じでした。

日中の最高気温が10℃ぐらいの日が続き、過ごしやすい日々です。

 

移住検討者へのアドバイス

クリスマス時期の仙台は、ページェントなどイルミネーションがあって、見た目も美しくおすすめです。

実際冬に仙台に旅行に来る方は、ほとんどがこの時期なのではないでしょうか。

ただ、注意してほしいのがクリスマス時点での寒さは、まだまだ冬の序盤の寒さだということです。

「仙台の冬って寒いと思ってたけど、雪もないし、これぐらいなら許容範囲だわ♪」と早合点してはいけません。

12月は、寒さはまだまだ序の口だし、ボーナスやクリスマス、年末年始休暇など楽しいイベントがあって、冬の中では楽しい時期です。

移住を考えるなら、2月の冬の底の仙台を体験してからにしてください。

 

1月~最高気温6℃前後 いよいよ冬の底が見えてきた

仙台の1月は寒いけど穏やか

初詣もどんと祭も多くの人で賑わう大崎八幡宮

仙台のお正月は、雪は積もらないことがほとんど。

寒さは12月に比べ少しずつ寒くなりますが、年にもよりますが、晴れていることが多く、澄んだ青空の気持ちのいいお正月休みを過ごせることが多いです。

初詣は青葉区にある大崎八幡宮や岩沼市の竹駒神社など限られた場所は、駐車場がないほど混雑するようですが、その他の地域の神社なら落ち着いて静かにお詣りができます。

また、仙台のお正月と言えば、初売りが楽しみの一つ。

お茶の井ケ田やヨドバシカメラなど、大盤振る舞いの福袋を用意するお店は、前日からお店の前にテント&寝袋で待機するお客さんがいますが・・・夜間は氷点下になることもあるので、まったくおすすめはできません。

エスパルやパルコ、イオンといった大手デパートやスーパーも、人気のお店の福袋は開店早々長蛇の列。

ちなみに、私は近所のイオンに入っているカルディの大人気という福袋を狙って、2020年1月2日、整理券配布開始時間の20分前の朝5時40分に寒空の中イオンの前に並びましたが、それでも一番人気の食品福袋(限定60セット)は買えず、、、結局並ばなくても変えるドリップコーヒーの詰め合わせ福袋を購入してきました。

寒空の中、屋外に1時間以上も並んでも、お目当ての福袋が買えないという、事実。

もちろん、これは超人気の福袋に限った話。

並ばないと買えないという福袋ばかりではなく、1月2日の開店後に行っても買える福袋もたくさんあります。

2日の初売りの日には、ご贔屓のお店の初売りに出向いて、福袋を購入して、帰宅後、開封して戦利品を確認しつつ、「ちょっと得したな~」というささやかな満足感に浸りながら、ゆっくりとお正月休みの続きを過ごす、というのが、仙台のお正月の過ごし方としておススメです。

さらに、1月14日に行われる「どんと祭」も宮城県ではメジャーな行事です。

他地域で言う「どんど焼き」「どんどん焼き」とほとんど同じ内容のようですが、

神社の境内で、正月飾りなどを焼いて、その炎に当たることで1年間の無病息災や家内安全を祈願するのです。

1年間の商売繁盛や社員家族の家内安全等を祈願して、社員にこのどんと祭のときに裸参りをさせる企業や会社もあります。

もちろん我が家のようにめったにどんと祭に行かない家もありますが、おじいさんおばあさんから孫まで一家総出でお出かけしたり、ご利益のあるお焚き上げの炎にあたる為に長蛇の列に並ぶ人たちもいるので、どんと祭の習慣については抑えておいた方がいいでしょう。

キャンプブームの昨今、焚火のゆらぎによるヒーリング効果が見直されていますが、確かに真冬の夜に焚火を見つめるお焚き上げは、人々の心を浄化させる作用があるのかもしれません。

ただし、お焚き上げは16時過ぎに始まるため、辺りは真っ暗。

真冬なので冷え込みは半端ないため、安易な気持ちで参加はできません。

寒さに弱い軟弱な我が家は、この厳しい条件の前に毎年参加を見送っています💦

 

1月第4週目の週間天気予想

1月に入ると、12月中は10℃近くまであった日中の最高気温も1月に入ると徐々に下がり、6℃くらいまでしか上がらない日が出てきました。

しかしこの冬の特徴は、最低気温がなかなか氷点下にならないこと。

深夜に氷点下まで下がると、朝通勤時に道路が凍結するので、非常に危険なんです。

普段自転車で最寄り駅まで行く私ですが、2020年1月は氷点下まで下がることは少なかったので、路面が凍って徒歩にしなきゃいけなかったのは、2~3日程度でした。

これは例年にするとけっこう珍しいことです。

 

 

移住検討者へのアドバイス

仙台の厳寒期は、外気が非常に冷たく、どんなに厚着をしても、顔に当たる寒風に心が折れそうになります。。。

仙台は真冬でも積雪はないことが多いので、雪深い地域ほど食料や日用品を買いだめする傾向はないのですが、仙台でも寒さの底に近づくこの時期には、みんな不要不急の外出は避けて、週末はいつもより若干買いだめ傾向な印象です。

車のない我が家は、生協の宅配の注文数が増えます。

個人的にはこの時期、徒歩5分ならOK、10分はアウトです。

とはいえ現実は生活に必要な施設は全て徒歩10分圏内にあるので、この時期は歯を食いしばって通勤したり買い物に行ったりしています。

移住検討されている方は、せっかくなら厳寒期(1年のうち1ヶ月程度ですが)も快適に過ごせるように徒歩5分圏内で生活の全てがまかなえる、というエリアを探されることをおすすめします。

旅行に来られる場合も、地下鉄を効率よく利用するなど外気に触れる移動時間をなるべく少なくする行程にしましょう。

 

 

2月~問答無用で寒さの底。耐えるしかない

2月は寒さに飽きが来る季節

こういう雪景色2019-2020は1~2回のみ。来年はどうかわからないけど。

 

2月の仙台は、行事が割と華やかな12月・1月に比べると、バレンタインデーがあるぐらいで、わりと静かな時期。

バレンタインは、数年前から仙台三越で行われている「サロン・デュ・ショコラ」が大盛況。

東京などの大都市圏に行かずともヨーロッパの有名ブランドや東京の名だたるショコラトリーのチョコレートが購入できる、地方都市にとって貴重な機会とあって、開催中は連日賑わいます。

私も3年前に足を運びましたが、きらびやかすぎて、目の毒でしたね~。

でもとにかく、「チョコレート食べて、血糖値上げなきゃしゃーない」、と思うのも無理ないほどの寒さが続く日々です。

ただし、2月の後半からは気温は相変わらず冬の底なんですが、チラホラ、春の気配が感じられるようになってきます。

全国に展開している企業や国家公務員の異動が決まる時期なので、身近な人が仙台を去ることになるニュースが耳に入ってくるからです。

気温的には全く春は感じられませんが、そういったことで”春は確実にやってきているのだな”と感じる、支店経済都市の仙台なのです。

 

2月の第2週の週間天気予想

寒さの底であるはずの2月の天気ですが、この天気予想だけ見ると、1月より気温が高いですね。

実際も、特に厳しい寒波の訪れはありませんでした。

【2019-2020】
昨冬、2日以上市中に残る積雪はなかったと思います。ほんとうに暖冬です。

積雪のため外出しづらい、といった機会はほぼなく、2月でもほぼ毎日自転車に乗れましたし、真冬に備えて持っているニットの帽子の出番は、ついにありませんでした。

ただし、前日の最高気温が13℃で今日6℃というように、寒暖の差が激しいと、寒くなったときに体が、余計ストレスを感じるので、そういう意味では、暖冬だからといって、手放しで喜べるわけではありません。

暖冬であっても、暖かい日が続いたあとに、真冬の寒さが戻ってくる、ということがいかに体に応えるかということを感じた昨シーズンでした。

【2020-2021】
今冬は、例年並みの寒さだったため、2月の節分の頃は日中の最高気温が3℃でした。

そして風速7~8メートルの風が吹くと(これぐらいの風はザラにある)、外気温マイナス3℃くらいの体感気温になるので、まさに氷点下。

ダウンコートにマフラー、風を通さない革の手袋をしていても、コロナ対策でマスクをつけていても、とにかく細かい雪まじりの暴風が顔面を横殴りして、とにかく寒い。

この、気温が2、3℃で強い風が吹くという状況は、はっきり言って、

横断歩道の赤信号でその場にとどまることさえ、苦痛です。

このような天候になってくると、徒歩1分の場所でも、どうして直通の屋内通路か地下道がないのか、真剣に腹が立つのは私だけでしょうか。

仙台にしては高い家賃を出して、駅徒歩5分以内のマンションに住んだとしても、この寒さの中では、もはや辛いことに変わりはありません(かといって駅直結のマンションは仙台にはとても少ないです)

 

 

移住検討者へのアドバイス

北国の冬を経験したことのない方にとっては、この時期の寒さは、まさに未知の世界だと思います。

北国に住んでいるわりに寒がりな私の感覚でお話しすると、暖冬であれば、重装備(ダウンコート、風を通さない手袋、中がモコモコの防寒ブーツ)はシーズンを通して必要ないですが、例年通りの冬であれば、それらが必要になってきます。

また、木造戸建てや軽量鉄骨などのアパートは、冬季は夜や朝、かなり冷え込むので早起きに強い意志力を必要とします。

私が引っ越す前に住んでいた軽量鉄骨のアパートは、真冬の朝、石油ファンヒーターに点火する前の室温が6℃だったことを覚えています。この気温、ほとんど外じゃん!! いや風がしのげるだけいいけど!と自分に言い聞かせていたことを思い出します。

暖房をつけても、部屋全体が暖まるまで時間がかかります。

ただし、マンションの中層階は冷えません。

我が家は10階建の5階なのですが、夜中、氷点下の日でも、起床時の室温は19℃はあるので、寒さの底の時期でも、寒くて起きれないということはありませんでした。

寒いのは耐えられない、という方は、マンションに住むというのは冬を乗り切る有効な手だと思います。

雪がある場合、ブーツの底に滑り止めがついていて、雪道仕様になっているものをはきます。

いくら寒くても防寒具をちゃんと身に着けていれば、何とかなります。

防寒具は、安いものから高いものまでいろいろ売っていますが、選ぶポイントは風を通さず、ある程度厚みがあること。

外側の生地が、風を通さない合成皮革とかビニールであることが大切です。

外側が布系だと、冷気を通してしまうので、真冬だと全く使い物になりません。

この条件を満たしていれば、何も本格的で高価なアウトドアブランドでなくても、真冬を乗り切るアイテムとして有効です。

現に私の手袋はユニクロで買ったものですし、ダウンコートは普通のファッションブランドのものをアウトレットで安く購入したものです。

防寒具類はいつも必要に迫られて新しいものを買ってしまうんですが、もし準備期間に余裕があるのなら、季節品が一気に安くなる春がおすすめです。

70%OFFでものすごくしっかりしたダウンコートが買えたりします。

ただし、そういう時に限って、翌冬暖冬だったりしますけど・・・