黒柳徹子さんに安楽椅子探偵をやってほしい件。




4歳の子を共働きで育てている私。

もともと海外の映画やドラマが大好きでしたが、さすがに出産して育児が始まって以来、集中して筋を追わないといけないドラマを見る機会がぐっと減ってしまいました。

今、テレビは気に入ったバラエティやトーク番組を録画して、平日の帰宅後、夕食後から入浴までの短い時間に1日頑張った自分へのご褒美に見る、という感じです。

自分でも不思議だなぁと思うのが、出産してから、それまで全く見なかった『徹子の部屋』を見るようになったこと。

働く前は、1日家にいたのでオンタイムで見て、パートに出るようになってからは、録画しています。

『徹子の部屋』は平日毎日放送しているので、1週間分録画して、対談相手によって、見たり見なかったりですが。

どうして『徹子の部屋』を見るようになったのかと考えると、徹子さんの年齢に対する畏怖の念かなぁと。

『徹子の部屋』と言えば、私が生まれた頃からやっている長寿番組。

でも、自分が学生や、学校を卒業してずっと働いていた期間は、もちろんお昼は学校や職場にいるので見る機会がありませんでした。

年齢的に遅くに出産して、赤ちゃんと二人家の中にぽつんと社会から取り残されたような日々の中で、気分転換にテレビをつけると、

そこに映ったのが、自分が子どもの頃見たのと何ら変わらない、徹子さんの姿。

思わず目を疑いました。  「えっ!?徹子さんって今何歳!?」

1933年生まれの、当時82歳でした(2019年5月現在85歳!)

私も社会に出て、社会の厳しさやスピードの速さを知った身なので、年齢を経て働くということの難しさはわかっているつもりでした。

60代でも第一線で活躍されている人は相当すごいと思っていましたが、80代とは( ゚Д゚)

脱帽です。

あとは、トーク番組はゲストの私生活を紐解いたり、人生を振り返ったりしますが、自分自身子どもを産んで、”家族”や人生”、女性としての生き方に対して、新たな理解や関心が芽生えたからかなぁと。

私には程遠い、著名人であっても、育児の大変さや、子どもが出来て嬉しい、お孫さんが出来て嬉しい、といった私生活の慶事について、自分の体験を通しながら「そうだよねぇ」「わかるわかる」と思えるようになったから、トーク番組が俄然興味深くなったというか。

改めて、『徹子の部屋』を見ながら私が徹子さんをすごいと思うポイントは

1.80代になっても維持しているトークのスピードと切り返しの妙

若い頃よりはスピードが落ちていると思いますが、まだまだ現役!なパワフルな口調。

ゲストへの質問をスタッフと決める打合せや実際の収録など、頭をフル回転するテレビ現場の仕事をこなしているんだから、並々ならぬエネルギーを感じます。

2.どんな分野のゲストに対しても好奇心をもって聞く姿勢

色々な分野のゲストと対等にトークをする姿から、衰えぬ知的好奇心を感じます。

知らないことは「知らない。教えて」と言える、あっけらかんとした自然体も、長く続いている秘訣かなと思います。

3.ゲストの不遇の過去など聞きにくいことも聞ける人間性

いわゆるタブー的な内容も、徹子さんだから聞ける、ということがあるようです。

徹子さんの優しさや寛大さを知ってるからこそ、ゲストも素直に話せたりするんでしょう。

秘話のような話が聞けるのも、徹子さんへのゲストの信頼の証かなと思ったりします。

 

もはや、テレビに出続けていることが奇跡の黒柳徹子さん。

ぜひ1日でも続く奇跡を見たい!と思います。

そして、あわよくば世の中の酸いも甘いも噛み分けてきた徹子さんだからこそ、体が動かなくなっても、安楽椅子探偵のようなポジションで私たちの前に現れてほしいと思います。年末の特番とかで、見たいなぁ。