普段は自転車の後ろに子どもを乗せて、保育園に送り迎えをしています。
ただ、本降りの雨の日は、息子に合羽を着せて、歩かせて通園です。
大人の足だと10分ですが、子どもと一緒だと最悪30分の距離。
最初の頃は、長靴や、自分用の傘というアイテムに心弾ませて、歩いてくれたものですが、今となると、まー歩かない(笑)
時間のない朝、歩きということで早めに家を出てはいても、全く歩く気がなく、立ち尽くす息子。背中を押して歩くよう促すも、少し歩くと「冷たい」と立ち止まる。「さあ、歩こう」と言っても、少し歩いただけで、「ママ、抱っこ」。
「ママも傘さしてるから抱っこできない」「ママ遅刻しちゃうから急いで歩いて」と諭すも、そんな理屈が3歳児に幼児に通じるはずもなく、むっつりしたまま立ち止まる我が子。
こんな感じで全く進まない息子に、私のイライラはMAXへ。
そこで、なんとか歩くことに興味を持ってもらおうと、たまたま道路に停まっていたパトカーを見つけ、「あっ、遠くにパトカーがいた!」と言いました。すると、息子がパトカーを見るために歩き出しました。
これはイケる!と思った私は、そこから目に入るものをとりあえず口にすることに。
「もう少しでいつも挨拶してくれるお蕎麦屋さんだね」
「今日も”おはようございます”って言おうね」
「今日も挨拶してくれたね!」
「あ、左手前方には前に行ったレストランが見えてくるね」
「次はカレーやさんだよ」
「隣は、まだシャッターが閉まっているけど、お団子やさんだね」
私の話しかけに「うん」とちゃんと頷きながら、結局それからは一度も立ち止まることなく、保育園まで歩いてくれました!
励ましたり、脅したり(汗)しても一向に歩こうとしなかったのが、子どもの知的好奇心をくすぐる作戦が功を奏し、スムーズに徒歩で登園することができました。
子どもをあやすのって、こういうことだなぁと思いました。
自分が成長して、大きくなって以来ずっと、小さな子供と接する機会がなかった私。大人だけの世界を20年以上生きてきて、それに慣れきってきたので、自分の子どもに対しても、あやすのがとても下手な私。
要は大人の理屈や都合を強引に押し付けず、子どもの視点に立って、子どもに語りかけないと、伝わらないんですよね。
親にとっては、見慣れた近所の景色、そして憂鬱な雨でも、子どもにとっては、たくさんの知らないことを知ることができる絶好の機会。時間に追われる中でも、たった数十分の外歩きでも、子どもと一緒に楽しむことはできるんだ!と思った出来事でした(*^-^*)
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