先日、結局煮豚を作るには、鍋、圧力鍋、電子レンジ、炊飯器どれがいいのかという記事をUPしましたが、そのローストビーフバージョンも考えてみました。
私は鍋、魚焼きグリル、炊飯器で作ったことがあるので、あくまでその経験からなんですが、結論もう出ています。
炊飯器です。
目次
ローストビーフの失敗あるある
幸い私は自分が作ったローストビーフで食中毒になったことはありませんが、失敗はけっこうあります。
ローストビーフの失敗といえばこの2パターン。
1.火が入り過ぎて固くなった
2.焼いた直後に切り、あふれでる肉汁を無駄にしてしまった
ローストビーフは火を通し過ぎると肉が固くなり、特に外側がパサパサになってしまいます。
かといって、生も怖いので、鍋やグリルで作るときは基本加熱強め、加熱時間しっかりめになってしまいます。
それで、お店で食べるような柔らかくしっとりしたローストビーフとは全く異なる、ただ固い牛の薄切り肉になってしまうのです💦
あと、ローストビーフは焼いてからしばらく経って温度が常温ぐらいになってから切るものなんですが、中の火の通り具合が心配&すぐ食べたい欲求から、まだ熱いうちに包丁で切ってしまうことがよくあり、ドバーッと肉汁を大放出してしまうんです。
大抵のものは出来立てが美味しいんですが、ローストビーフに限っては、すぐ切ってはダメなんですね。
ローストビーフは炊飯器がベストな理由
失敗の主な理由が焼き過ぎということで、
ローストビーフは、炊飯器の保温調理がベストだと思います。
もちろん低温調理器があればそれが一番。
鍋やグリルで作る場合、まず加熱である程度火を入れて、あとは余熱で火を入れるんですが、最初の加熱の具合も肉の大きさや火力の強さに差がありますし、余熱でどんな感じに火が通っているかは、なかなかわかりません。
電子レンジでは作ったことがないのですが、レンジは内側から火が通るため、加熱時間をちょっと多くしただけで、中心部分に火が入り過ぎてしまう可能性があります。
レシピ通りに作るのがそもそも難しいのです。
その点、炊飯器の保温調理なら、大体60度位を自動的に保ってくれるので、温度管理が最も確実なんです。
炊飯器ローストビーフの作り方
1.牛固まり肉(モモ又は肩)を常温に戻す
2.牛肉の表面をフォークで何か所か刺し、塩・こしょうをすりこむ
3.たっぷりのお湯を沸かす
4.牛肉を耐熱式のビニール袋に入れて、空気を抜いて口をしばる
5.炊飯器に牛肉と沸かしたお湯を入れる(肉が浮くようなら落し蓋やお皿を入れて浸かるようにする)
6.炊飯器を保温にし、40分置く
7.炊飯器から取り出し、冷めるまで置いておく。
常温に戻ったら薄くスライスする
タレはお好みです♡
炊飯器ローストビーフで食中毒にならないために
ただし、炊飯器で作る際にも、食中毒にならないための衛生管理が大切です。
私が気をつけている点は以下の通りです。
1.固まり肉を常温に戻す
ローストビーフは温度管理が命の料理なので、スタート時点から、しっかりと常温にします。
ここで冷たいと、その後の温度管理もうまくいきません。
2.固まり肉の表面はしっかり焼く
牛肉の菌は表面についているということで、高温で表面をあますところなくしっかりと焼き付けます。
旨味を閉じ込めるという効果もあります。
3.炊飯器には沸かしたての熱湯を入れる
最初に炊飯器に入れるお湯は、沸かしてすぐの熱湯にします。
炊飯器は60度をキープしてくれますが、最初の温度がぬるいと、保温調理に影響が出るためです。
4.不安な場合は、中心部に温度計を差してみる
ローストビーフを作り慣れていない場合や、いつもとは違った条件で作ったため不安、、、という場合は、迷わず調理用の温度計で牛肉の中心部の温度を確認しましょう。
54度~60度あれば、大丈夫。
焼きたての牛肉の中心温度がこれ以下であれば、追加で加熱しましょう。
中心温度がOKでも、温度計を差すと、赤っぽい汁が流れてきますが、これは血液ではなくて、タンパク質に含まれるミオグロビンの色なんだそう。
これが出ても生ということではありません。紛らわしいけどね💦
ローストビーフを季節関係なく、お腹いーっぱい食べたい!という人におすすめの手作りローストビーフ。
コツを抑えて、安全に簡単に作っちゃいましょう!!