100世帯の中規模マンションにエレベーター1基は少ないか?




私が今住んでいるのは、ファミリータイプ100戸からなる11階建てマンションです。

100世帯というと、マンションとしては中規模になりますが、私はそれまで最高でも3階建てまでの小規模マンションにしか住んだことがなかったので、このマンションを中古で購入するときに、心配だったことのひとつが、

”100世帯にエレベーター1基って、少なくないのかな?”

ということでした。

新築の大規模マンションではエレベーターが2基あるということを聞いていましたので、余計不安でした。

結果、この中古マンションを購入し、4年ほど住んでいますので、生活をしての実感をまとめてみたいと思います。

結論。それほどストレスは感じない。

1基でちょうどいいかも

我が家は夫婦と年長児の3人家族で、5階のエレベーターに一番近い部屋に住んでいます。

後で挙げる状況では階段を使うことも多いのですが、基本的には使いたいときに、エレベーターを利用することができています。

朝夕の、通勤、通園時間帯はやはり相乗りも多いですが、自分や自分の家族だけが利用する(貸し切り状態)ことの方が多いです。

エレベーターというのは、住んでみて改めて思うのですが、100世帯全員が使うわけではなく、5階ぐらいまでの人たちは階段を使うことが多いようです。

5階ぐらいであれば、健康な人であれば上り下りがそれほど苦にならずにできますし、エレベーターより階段に近い部屋であればなおさら、階段を使った方が早い、というわけです。

エレベーターが空だったり、自分たちだけで占有で利用できている状況が多いため、2基はやはり必要ないのだな、と思っています。

実際、マンションでは50戸~100戸にエレベーター1基、非常階段が2つ、というのが、標準の設置のようです。

エレベーターは日中や夜間など人の出入りの少ない時間帯の利用はほとんどないでしょうから、それを考えると、1基増やすコストの方が重くなってくるのでしょう。

ただし、私のエレベーターに対する満足度は階段も使えるという条件が満たされているからかな、と思います。

それは、以下の理由からです。

 

しかし、ゴミ捨ては階段を使っている。

ゴミ捨ては、結局階段を使う

5階在住の私は、ゴミの日にゴミを持っていくときは、エレベーターは使わず、階段で1階まで降りています。

理由は、大人が4~5人乗ったらいっぱいになってしまう小さめのエレベーターに、ゴミ袋を持ったまま乗るのが気がひけるからです。

もちろん、上層階に住んでいる方は、ゴミを持って乗られていますが、どことなく肩身が狭そうにしていらっしゃいます。

階段だと、部屋からゴミ置き場までいくときに人に会うこともほとんどないですし、屋外なので、ゴミの匂いなども気にしなくてもよく、とにかく気が楽なのです。

たかがゴミ出しですが、週3回ある日常的なことなので、私としてはゴミ出しに階段で行けることが、実は一番5階(というか歩いて上り下りできる階)にして良かったと思うことかもしれません。

 

介護サービス業者の出入りが意外と多い

私が買ったのは築30年の中古マンションのため、新築当時から住まれている方々の年齢層は50代から70代が多いようです。

新築マンションに比べると、居住者の年齢層が高く、平日働いている私とタイムスケジュールがずれるためか、車椅子のお年寄りを見かける機会はそれほどないのですが、デイサービスや訪問介護事業者の出入りはわりと頻繁にあります。

寝たきりの方が利用される訪問入浴介護の簡易型浴槽の運び込みも、土日の日中によく見かけます。(平日もあるのでしょうが、私が平日はいないので目にしないだけかも)

簡易型浴槽と装置一式、介護スタッフの方がエレベーターに乗りこむと、スペースはほとんどないので、マンションの駐車場にそういった車両を見かけたら、私は階段で自階まで行くことにしています。

大きな簡易型浴槽は、エレベーターから出し入れするのも一苦労で、時間がかかるので、次にエレベーターが戻ってくるのを待つよりは、階段で上がってしまいます。

 

狭いエレベーター、家族連れに遠慮して乗らないこともある

大人4人が乗っても圧迫感が出る小さなエレベーターなので、乳児や幼児連れの3~4人の家族とエレベーターが一緒になりそうなときも、自分1人だったら階段で歩いていきます。

おそらく最大で大人6人は乗れるとは思うのですが、やはり狭いですし、子連れは大変ですから、譲ります。

こんなとき、2基あったり、大型ショッピングモールにあるような広いエレベーターだったら、遠慮せず乗れるだろうな、というのはあります。

 

ベビーカー・大型犬・自転車は注意!?

そこで、100世帯程度なら1基で足りるエレベーターですが、下記の利用を考えると、エレベーターの使用にやや支障をきたしたり、抵抗を感じるのではないかと思うケースをまとめてみました。

ベビーカー

エレベーターが狭いからだと思いますが、ベビーカーに子どもを乗せたままエレベーターに乗っている人はほとんど見たことはありません。

まだ歩けない小さな子どもは、みんな抱っこ紐か抱っこで乗っています。

ちょっと近所にお散歩なら居室の玄関からベビーカーのまま外に出られるのが一番楽だと思うのですが、マンションでエレベーターを使わないといけないとなると、ちょっと厳しいかもしれません。

 

ペット(大型犬)

上層階に住んでいる人がペットの大型犬を外に連れだすとき、他の住居者とエレベーターの利用がかち合うと、相手に譲っている姿をよく見かけます。

大型犬は狭いエレベーターの中ではかなり圧迫感がありますから、犬が苦手な人もいることも考えると、同乗を避けるのは仕方ないことでしょう。

しっかりしつければ、ワンちゃんも待つことは苦にはならないでしょうが、行きたいときにさっと行けないというもどかしさはあると思います。

 

雨ざらしにしたくないお気に入り自転車

お気に入りの自転車をマンション1階の駐輪場ではなく、自分の部屋の玄関まで運びたい場合も、エレベーターを使わないといけないので、同じタイミングで乗ろうとする人がいれば、相手に譲る必要が出てくるかもしれません。

 

もし、「子どもを持ったらベビ―カーメインで外出しようと思っていた」「大型犬を近い将来買いたい」「趣味が自転車」などといった場合は、エレベーターの件があるため、マンションよりも、戸建ての方が自由に生活できると思います。
(マンションでも1・2階なら話は別かもしれませんが)

どうしてもマンションにこだわるなら、エレベータ―の数が多いか、1基でも広いなど、エレベーターの使いやすさをマンション選びの重要事項として選ぶ必要が出てくると思います。

住んでみて実感していますが、快適なマンション生活とエレベータ―は、すごく深い関係があります。