知的好奇心が強く、言語理解力が高い。
だけどADHDで学校の授業に合わせるのが難しい、家庭で宿題をやるのも大変、そんな息子の勉強歴をこれから記録していきたいと思います。
似ているお子さんがいる方の参考になると嬉しいです。
目次
幼児~小2(現在)までの勉強歴
幼児
早期教育も試みたこともあるが、継続せず断念。
最低限のことはわかっているようだったので、お勉強の無理強いはせず。
やったことと言えば、年中の頃に市販のプリントで鉛筆の持ち方や線を描く練習をさせる。
一番簡単な算数の足し算のプリントをさせたぐらい。
本人も初めてで面白かったのか、少しの期間だけはプリント学習もやってくれた。
しかし、飽きるとやらなくなり、私自身働いていて余裕もなかったことから、その後(年長時代)はほとんどさせようともしなかった。
小1
前半
秋頃までは、毎日学校の宿題(表裏1枚)やるのもやっと。。。
声がけをしないと取り組めないし、むずかしい問題にあたるとやめて遊んでしまうことも。
わからなくて怒ったり、できなくて泣き出してしまうこともあった。
土日や長期休暇の学習ツール:アプリ
後半
秋以降、学校の宿題を自分からやるようになってきた。
宿題に落ち着いて取り組むことができるようになってきた。
土日や長期休暇の学習ツール:アプリ、市販のドリル
↓この頃の漢字学習についてまとめた記事がコチラ。
小2
前半
宿題の内容が1年生のときに比べて簡単になり、自由欄(自由に文や絵を書いていいスペース)が加わったこともあり、絵を書いて気分転換しながら、一人で最後までできるようになった。
でも家庭学習でプリントをやろうと言うと「宿題しかやらない」と言われる。
後半
冬休みは学校の宿題が漢字プリント1枚しかなかったので、家庭で計画を立て、
・漢字プリント
・九九暗唱
・計算練習
を大晦日(祖父母宅に早朝から移動)以外の毎日する。一気に3つやるのは難しいようだが、間を置いたり、気分転換を経てからでも、自らやっていた。決めたことはやらないと本人も気持ちが悪いと思うようになってきたようである。
学校が始まると、「算数のテストで100点とったよ」と言う。
家で勉強するとテストで良い点がとれるということが少しずつわかってきたようで、家庭学習にも意欲的になってきた。
ここで親の私にもスイッチが入り、ADHDで漢字・計算の反復練習が大嫌いでも、成績を上げる方法について真剣に情報収集をはじめる。←今ココ
母の願い
我が家の(というより私の)息子に対する学校教育に関する教育方針は今のところ以下のような感じです。
・知的好奇心が強いので、興味のあることを学ぶことや探求することをとことん伸ばしていってあげたい
・学校と相性が悪くても、「学ぶ」こと自体は嫌いにならないでほしい。
(AKB48の前田敦子さんのセリフみたい)
・凹凸があっても学び方を工夫することで、凹の部分の底上げができるということも実感してほしい。(あきらめない気持ち、大事)
参考にした動画、書籍
色々な書籍や動画を見て、息子の家庭学習を支えるためのヒントを探しました。以下、特に参考になった動画や書籍です。
1.佐藤ママの動画(浜学園)
ひとつは、佐藤ママの動画です。子ども4人を東大理Ⅲに入れたという教育ママのカリスマのような人ですね。佐藤ママのご主人が東大出身なので、お子さんが優秀なのは遺伝子だろうと思いつつも、4人全員を入れるのはやはりスゴイ。一人ぐらいグレる(古いですね)子がいてもおかしくないので、勉強以外にも並々ならぬ気配りや努力をされてきたことでしょう。中学受験には関係のない我が家ですが、子どもの勉強への取り組ませ方とか子どものモチベーションを保つ方法とかが、親1年目の私にしてみれば、すごく参考になりました。子どもがわかりやすいように佐藤ママ自ら資料を作ったり、色々工夫していたこともわかり、だからこそお子さんたちも「がんばろう」と思えたんじゃないかなと思いました。たくさん動画がUPされていて、色んな質問に答えていらっしゃいますが、スタンスが全くブレないところがスゴイです。
2.小学生の学力は、この「家庭学習」で驚くほど伸びる!(菅原敏著)
著者は、小学生の学力テスト8年連続NO.1の秋田県で22年間教師をした人。宿題とは違い秋田県の子どもたちが自主的に学んだことを記入し担任に毎日提出する「家庭学習ノート」が、学力アップにおおいに貢献しているとのこと。これはその「家庭学習ノート」を中心に小学生の学力をあげるためのポイントをまとめた本です。今は学校のテストは国語と算数だけですが、小学3年生になると理科と社会が新たに加わります。理科と社会もそれぞれテストで理解度がはかられるようになるので、教科書で習った大切なポイントを自分でノートにまとめて整理する、ということをはじめるのに、最適なタイミングじゃないかと思いました。息子は本を読んだり、絵を描くのが好きなので、自分でノートに自由にまとめることも好きになると予想できます。上手にまとめることと、成績が結びつくことが分かれば、勉強に前向きになれるんじゃないかと思いました。
母の今後の作戦
①漢字と計算ドリルは、合うものだけ使う
ドリルが全て駄目というわけではなく、変化に富んで子どもが飽きずに勉強できるように工夫されたドリルもあります。そういうドリルは息子も集中してやりきることができるので、今後は厳選して、そういうものだけを使うようにしようと思いました。
下の写真が息子でも1枚やりきれる漢字ドリル。一つ一つの漢字を書く回数が少なく、書き順や熟語など必要な情報が全てのっている。
②文章題や図を使った問題をたくさんさせる
息子は単調な漢字練習や計算練習が苦手なこともあって、漢字や計算を勉強の入口に捉えるのではなく、オプション程度に考えようと思っています。
息子が得意なのは文章理解なので、文章題をとっかかりに、国語や算数を理解していってくれたらと思います。
得意なことや好きなことから入っていって、全体を理解するという方法がポイントです。
③量ではなく”質”にこだわる
勉強に限らず、気が散りやすいADHDにとって、”量をこなす”という習得方法よりも、ひとつのことを自分が一番興味が持てる方法で時間をかけて理解していくことの方が合理的であると言えます。
漢字であっても、ただやみくもに何回も書くよりも、部首に注目したり、似た漢字と比較してかき分けることを意識したりした方が、記憶に残りやすいものです。
まとめ
小学校1年生で宿題ができなくても、がっかりしたり悲観的にならなくても良い。成長に伴い、自ら宿題をやるようになっていく。ADHDの子でも、年齢とともに集中力は長くなってくる。親が焦って怒ってやらせたり、宿題を強要するのは逆効果。
ただし、本人が楽しく勉強を続けられるように、親が工夫していくことは必要。ハードルをどれだけ下げて取り組みやすくしていくか。
小1の頃は先生との相性も最悪で、勉強も不安でしたが、やっと少しずつ希望の光が見えてきた気がします。