発達障害グレーゾーンの子が放デイに行ってみたらどうなった?【我が子の場合】




 

発達障害グレーゾーンでも、放課後等デイサービスは利用できる

特別支援級ではなく、通常級に通っていて、障害者手帳があるわけでなく、医師の診断書があるわけでもない。
そんな発達障害グレーゾーンの子でも、放課後等デイサービス(以下放デイ)が利用できる場合があります。
ADHD特性ありと発達支援センターで指摘された我が子もそう。
私も最初は放デイ利用は無理、と思い込んでいたのですが、すでに放デイを利用していたママ友に手帳は必要ないことを聞いて、役所の窓口に行って確認してみると、利用できることがわかりました。
私の住んでいる仙台市では、発達相談支援センターに相談したことがあり、結果として発達支援の必要性が認められる場合、障害者手帳などの有無に関係なく利用は可能ということでした。

※放課後等デイサービスの利用条件は、自治体によります。

放デイ利用で得たもの、失ったもの

私の利用当初の1番の目的は親である私のレスパイト(レスパイト=育児・介護・看護を担う家族のリフレッシュ)でした。
息子に関しては、がっつり”療育”は必要ないけれど、少人数の集団の中で、集団のルールやコミュニケーションについては学んでほしいと思っていました。実際行かせてみると、学童に行ったことのない息子にとって同年齢の子達と遊ぶ小さな空間は思いの外楽しいようで、今ではそれ以外のメリットも感じています。
次に、実際利用してみて感じたメリットとデメリットを挙げてみたいと思います。

ちなみに現在2つの放デイを利用中。一つは毎週1回程度で体育系の放デイ。もう一つは小学校の長期休みにスポットで行っている発達支援系の放デイです。

放デイで得たもの

・息子の自信
・息子の居場所
・親の自由時間

・親の精神的安定

まず、圧倒的に多かったメリットの方から。一つずつ説明していきます。

  • 息子の自信
    放デイの中では障害(特性)の程度が軽く、”できる”ことが多い方である息子。
    少人数で先生の目も行き届き、褒められることも多いので、自信をつけることができたようです。
  • 息子の居場所
    学校のお友達とうまく行かず、友だちと遊ぶことに自信をなくして放課後全く公園に行かなくなった小学校2年生の時でも、長期休みの放デイで楽しく過ごすことができて、笑顔を取り戻していました。
  • 親の自由時間
    家に二人きりでずっといると、子どもが親に依存することも多くなるため、私も疲労感を感じていました。息子のお世話からしばしの間解放されるので、気分をリフレッシュすることができて、助かりました。
  • 親の精神的安定
    放デイの個人面談が半年に1回あり、育児の悩みや学校生活でうまくいかないことを相談できるので、とても心強いです。学校の個人面談とは違い、特性を理解した専門家による助言はありがたいと感じることばかり。
放デイ利用で失ったもの

・周囲に障害児という目で見られる

我が子の場合、情緒学級のない小学校なので、1年生から通常級に在籍しています。
放デイは基本送迎対応なので、学校や自宅の前にお迎えが来て、放デイを利用している=障害のある子どもであることが周囲にわかってしまいます。
放デイを利用しなければ、そういうことはないので、デメリットということになるでしょう。
私も”憐憫の目で見られている”と感じることが実際ありましたが、今のところ実害があるわけではなく、利用のため払わざるを得ないコストのようなものと受け入れています。

放デイの選び方

自治体からリストをもらうと、けっこう多くの放デイ事業所があります。
今は若い支援員の方が多く施設・設備も新しいカジュアルな雰囲気の事業所や、習い事のように何か一つのジャンルを専門的に教えてくれる事業所など、とても多様。仙台市では土曜日も開設しているところや、長期休みのみのスポット利用に対応してくれる事業所もありました。それだけ自分の好みにあったところを選ぶことができるということですが、選ぶのに一苦労なので、選び方のヒントを挙げたいと思います。

1.放デイに子どもを通わせている知人に聞く

地域の情報なので、やっぱり口コミが頼りになります。
もし放デイを利用しているママ友がいたら、聞いてみるのが一番。

2.学校に聞いてみる

通っている学校の特別支援の先生(なるべくその学校に長く勤めている)に、評判の良い放デイを聞いてみると、教えてくれることもあるようです。
学校が具体的に事業所名を挙げるのは良くないので、あくまで先生の個人的なおすすめを聞きたい、と言ってみましょう。

2.自分で調べて見学に行ってみる

生活圏内で通わせてもいいかなと思える放デイがあれば、自分で情報収集して、見学を申し込んでみましょう。ちなみに私は実際に利用してみて、以下のような点が大事かなと思います。

・遠すぎない(移動時間を考慮、面談で親が行くことも考慮)
・近すぎない(事業所近くの公園で遊ぶことが多いため、特に周囲に積極的に知られたくない場合は)
・子どもと同程度の障害の子がいる割合

・有資格者の有無
・発達支援に最新の知見が反映されているか
・快適な空間・環境か(建物が寒くないか・暑くないか、圧迫感がないか)

私は現在利用している2つの放デイのうち一つはママ友からの口コミ、一つは自分で近所を歩いていて見つけました。

まとめ

発達障害グレーゾーンでも、放デイが利用できる場合はあるし、その子に合った放デイが見つかれば、親子にとってのメリットは大きいです。
もちろん本人が嫌なら無理に行かせる必要はありませんが。
学童は合わない、無理っぽい、でも同じくらいの歳の子達とは触れ合ってほしい!
親は育児に疲れ気味で、一人の時間が欲しい。。。
そう思うなら、前向きに検討してみてはいかがでしょうか?