国語ができると、得すること




小学校に入ると、うちの子は算数ができるなとか、国語ができないなということが次第にはっきりしてきます。

でも、例えば国語ができなくて、受験を別にすれば、将来何か困ることある?って思いますよね? 私も思います(笑)

ただ、できた方ができないよりも少しいいかな、ということももちろんあると思うので、学生時代、ずっと国語は首席だった私が、一例として「国語ができると得」なことをまとめてみました。
※私が考える「国語力」は、相手の意思・意図を会話や文面から読み取る力、自分の意思を伝える力、まとめると「言葉を使ったコミュニケーションをする力」です。

大人の現在、国語ができて、得をしていること

生活で得をしていること

・人と親しくなる時
 人と親しくなる際、自分の共感性の高さや語彙力、ダジャレ(笑)など国語的能力は思い切り生かされていると思います。相手が言葉少なであっても、文脈を読む力を駆使して、相手の意思をある程度汲み取ることができると思っていますし。また、自分と同じくらいの国語力がある人とは、言葉による、より密なコミュニケーションができるため、仲良くなりやすく、深く理解しあえると感じます。

・人とのコミュニケーション
 相手にお願いごとをするとか、言いにくいことを伝える、というときに、国語力は最大の力を発揮するような気がします。友達作り、恋愛、仕事、育児。いずれもここぞというときの交渉事は、相手を説得できる自信があるためにはりきっちゃいます。もちろんうまくいくことばかりではありませんが、やりきった上なら、悔いなし。国語力に自信がなければ、今よりも、あきらめることが多かったかも。。。

人生の節目、進学試験、就職試験で得をすること

・進学や就職、転職の際に行われる選抜試験。小論文や作文、面接が行われることが多いですが、小論文、面接、どちらも言葉を使い、相手の意図に沿ったテーマで自分をアピールするもの。なので、国語力が生かされます。

私も一発勝負の入学試験で、国語力を駆使して合格をもぎとったことがあります(笑)

ただし、もちろん、何でもそうだと思いますが、大事なのはその後。社会に出て何らかの成果を出すには、論理的思考力とか行動のスピードとか、メンタルの強さといった他の能力も必須です。言うまでもないことですが。

国語が苦手な子は、将来困る?

国語がすごく苦手、という子がそのまま成長して将来困るのではないかと思う点について考えてみました。

・・・うーん、特にないかな?
難しい言葉が出てきたらスマホで調べればいいし、国語力がそれほど必要とされない仕事に就けばいいし。

でも、私がすごく国語が苦手な子の親だったら、ここを注意して子育てするかなと思う点について考えてみました。

他人に言いたいことが言えているか

子どもが友だちに自分が嫌なことはちゃんと嫌だと言えているか。
そして人間関係を良好に保つことができているか。                                        

言葉足らずで自分が言いたいことを人に伝えられないと、実際困る場面が出てきます。子どものうちなら「いいよ」「いやだ」だけの意思表示で済みますが、成長するにつれ「相手を傷つけないように断る」という高度なことも要求されますし。

相手の気持ちを尊重しつつ、自分の気持ちも分かってもらう、そういう会話力が子どもにあるのであれば、国語の成績が悪くたって、全然問題ないと思います。

わからないことを聞けるか

世の中には、高い国語力を利用して、言葉巧みに相手を騙す悪い輩もいます。
犯罪とまではいかなくても、しつこい営業トークもあります。

国語力があれば相手の話の矛盾に気づくこともできますが、知らない言葉ばかり並べられると「なんとなくそうかな」と思ってしまうこともあるかもしれません。

聞きなれない言葉や話に対して「わからない」と思ったら、詐欺や犯罪にまきこまれないためにも「この部分よくわからないので説明してください」とか「他の人に聞いてから返事をします」、「わからないのでやめておきます」などと言わないといけません。

国語に関することだけではないけれど、子どものうちから「わからないこと」をはっきり「〇〇がわからない」と言えるようにしておくのはとても大切なことだと思います。

国語力は、人生経験とともに伸びる!

これは私の経験から言えることですが、言葉を上手に使えるようになるには、実体験が重要です。

五感をフルに使った「感動」の経験や、多様な経験がその子のもともと知っている言葉と結びついたときに、初めてその言葉を心の底から「使いたい」と思うようになるのです。上っ面の意味だけ知っている言葉を、上手に使うことは難しいと思います。(それができたとしたら、それはそれで才能ですけれど。嘘をつくのが天才的にうまい、とか)

人生経験の浅い子どもが、人の心をはっとさせたり、ぐっとつかむような文章を書いたり、話をすることはなかなか難しい。それは本人の思いを言葉に乗せきることがまだできないから(子どもながらの感性を生かした表現は別として)。

なので、成長著しい子どもの時期に焦ることは全くないと思います。
国語力は、次第についていく。国語ができない子でも、ほとんどが大人になったら自分の言葉で自分の考えを語れるようになっていると思います。

国語を伸ばす方法

成長とともに国語力は伸びるとはいえ、言葉のインプットは大事だと思います。若いうちの方が覚えがいいですし。

とは言え無理に絵本や本を読む必要はなくて。

テレビを見たり、YouTubeを見て色々な語彙や表現を知るのも、国語の勉強。

本が嫌いでも、絵本や実用書、マンガ・・・言葉が載っているものなら何でもいいので、目にする機会を増やす。

国語力がつくボードゲームや、ゲームソフトをやってみるというのもいいかも。

とにかく何でもいいので、生活の中で、楽しみながら言葉に触れる時間を増やしていくといいと思います。生きている以上、”文字”からは逃れられない。だからできるだけ楽しいイメージを持ち続けたいですよね。

ゲームで参考になりそうなサイトを見つけたので貼っておきます。

↓ボードゲームは、「語彙の王様」がなぞなぞ的要素もあり、知力が総合的に良くなりそうな気がします。

↓国語以外の算数・英語の勉強になるソフトも気になります。