ブロック好きのADHD児がロボット教室に通うべき理由。




学校では落ち着きがなくてしょっちゅう先生に怒られているけど、家でブロックで何かを作っているときは、静かすぎて怖いくらい。。。ブロックだけでなく、工作も大好きで、何かを作っているときの集中力はスゴイと思う。。。

そんなお子さんって、意外と多いのではないかと思います。

私の息子もまさにそういうタイプ。頭が悪いわけではなく、ときどき色んなところでキラリとセンスの片鱗を見せるけれど、マイナス面が目立ちすぎて、長所が埋もれがち。。。

そんな惜しすぎるお子さんは、近年増えてきたロボット製作教室に通うと、才能を伸ばせるとともに、将来への夢が開けていくと思います。

小学校入学後、自信をなくしかけていた息子

息子が小学校1年生の担任の女の先生は、落ち着きがなく、クラスメイトと問題を起こしてばかりの息子に否定的でした。

先生との関係が最悪だった学校生活で、ついには息子も「自分は勉強ができないんだ」「仲良くしてくれる友達はひとりもいない」と言うようになってしまいました。

 

ロボット教室に行きはじめて、息子の笑顔が増えた

なんとか息子に自信をつけさせてあげたい。得意なことを伸ばしてあげたい。

そう思った私は先生にADHD特性のことを話し、理解を求めるとともに、息子がブロック好きなことから、ロボット製作教室に通わせてみることにしました。

すると、息子は生き生きとロボット教室の課題をこなし、楽しみに通うようになりました。

学校では算数が好きになり、宿題も前のめりで取り組むようになりました。

もう、「勉強ができない」「仲良くしてくれる友達がいない」といった否定的なことも言わなくなりました。

学校には「行きたくないなぁ」とぼやきつつも、以前に比べて大分前向きに登校しています。

 

なぜロボット教室はブロック好きのADHDに向いているのか

なぜ、ロボット製作教室に通って以降、息子に笑顔が増え、学校に前向きになるようになったのか。関係を考えてみると、確かに、学校のような授業スタイルでの「学び」は、じっとしていられないADHDの特性からすると、不利なことが多いです。

でも、ロボット教室では学校の45分間よりも長い間、集中して課題に取り組むことができたのです。(ちなみに息子が行っているロボット教室は最初の1年はプログラミングはなくロボット製作のみを行うところです)そのことが息子の自信につながったのではないでしょうか。

具体的に、普通の学校の授業と何が違うのか、挙げてみます。

自分のペースで学習できる

ADHD児は自分多動・衝動性があるため、周囲とペースを合わせることが難しいことがあります。

しかし、その多動・衝動性は裏を返せば積極性

ひらめきと好奇心でどんどん行動していくバイタリティーは、自主的な授業スタイルではむしろ好ましい資質です。

ロボット教室はテキストを見て、ひとりで組み立てていくので、周囲と進度を合わせる必要がありません。

同じ空間に他の生徒もいますが、別の課題をやっているので、干渉のきっかけがなく、対人トラブルに発展しにくいのもメリットだと思います。

先生はわからないときに聞けば教えてくれますが、普段は見守っているだけです。

 

過集中が生かせる

発達障害児でも、好きなことには高い集中力を発揮する(過集中の状態になる)ことが知られています。

前述したように、ロボット製作教室は自分のペースで進められるので、過集中を生かして短時間で課題のロボットを作り上げ、時間が余れば独創的なアレンジをロボットに加えることができます。

学校では課題が終わったあと立ち歩きして注意されていた息子ですが、ロボット製作教室ではやることが尽きないので、最後まで席について作業をしています。

 

失敗しても無駄に傷つかなくていい

多動・衝動性の強いADHDは、深く考えずに直観的に手や体を動かしがち。その特性のため、他の多くの習い事では集団の和を見出す=他者に迷惑をかける、と注意をされてしまいます。

感性が鋭く、他人からの批判にも人一倍敏感なADHD児は、そのたびに大きな精神的ショックを受けます。
でも、扱うのがブロックであれば、ちょっと扱いが雑でも、組み立てに失敗しても、簡単に壊れることはありません。

間違ったら、外してまた組み立てればいいだけです。ADHDの短所が、ロボット教室ではほとんど問題にならないのです。

間違いやミスをしても精神的なダメージが少ないので、繊細な感性をもつADHD児も安心して試行錯誤を繰り返すことができます。

リスクがほとんどない中で挑戦が続けられ、結果として完成の喜びや感動を味わうことができるのです。

 

※ロボット代は辞めても無駄にはならない

ロボット製作教室はロボット代が高くて入会を見送っている人もいるかもしれません。ただ、私は使ってみて、とても頑丈で長年の使用に耐えるものだと感じました。そしてテキストがなければ遊べないかというと、そんなことはなく、家でも子どもが自由に遊べるものです。

おもちゃのブロックは、基本的にどんなブロックでも買い足しが生じ最低でも結局2万~3万は出費することになるので、仮に退会しても、優良なブロックを特別に購入できたと考えれば、無駄になったとは思わないだろう、というのが実感です。

まとめ

以上、ブロック好きのADHD児にロボット製作教室がおすすめな理由をまとめました。

私も当事者なので、発達障害児に自己肯定感やGRIT(やり抜く力)を育むのは、本当に骨の折れることだと感じます。

しかし、どんなことも小さなチャレンジの積み重ねで成り立っています。

お子さんの得意なことを少しでも伸ばすために、ロボット製作教室を体験してみてはいかがでしょうか。

私も引き続き良い方法が見つかったら、またご報告したいと思います。