発達障害児育児、何が一番辛いって、私は断然息子の人間関係のトラブルです。
現在小3の息子も、保育園、小学校と、お友達とのトラブルとは縁が切れません。。。
でも、息子も手当たり次第にトラブっているというわけでもなくて、考えてみると上手に遊べる子もいるし、遊ぶことはしなくても、お互い距離感をとっていてトラブルが全く発生しない子達の方が多い。
これまでケンカ沙汰になった息子のトラブル相手を振り返ってみると、相手側が共通するタイプだということに思い当たりました。
息子とトラブルになりやすいタイプ3選と、その対策についてまとめてみました。
目次
ADHD息子とトラブルになりやすい友達3選
似たもの同士! 同じ特性を持つ友達
ADHD特性の強い息子にとって、同じくADHD特性の子は、やっぱりトラブルが起きやすいです。
繊細で敏感な者同士、気は合うことが多く、仲良くなるのは早いです。
でも、お互いがストレスに弱く、過剰反応してしまうので、ちょっとこじれると罵詈雑言とか、エスカレートしてしまって修復が難しいです。
お互い謝って仲直りしても、本人たちは繊細なので、言われたことが忘れられず、根に持っていたりします。
ADHD同士でも、相手を「落ち着きがない」とか「ひどいことを言う奴だ」とは感じるので、次第に敬遠するようになります。
ただ、趣味が同じとか、話がすごく合うのであれば、きっと大人になるにつれて仲良くできるようになると思います。(共通の悩みもありますし!)
ケンカ上等! ヤンキータイプ
3タイプの中で、一番割合が多いのが、このタイプ。
ヤンキー、と書きましたが、一言で言えばやんちゃ、ということ。今の子どもはあまりつるんだりはしないので、ガキ大将みたいな存在とは言えないのですが、性格的にはジャイアン要素のあるタイプ。
このタイプは学校において、発言や行動の自由度が高いところがADHD息子と似ていて、自然と最初仲は良くなります。
ただ、自己主張が強いので自分の言うことをきかない(というか特性的にきけない)発達障害児にストレスと怒りを覚えます。性格もはっきりしている子が多いので遠慮なく発達障害児の悪いところを指摘します。そこで、発達障害児が怒ってケンカになってしまうのです。
あまりにルール無視な発達障害児に対し「〇〇くんを仲間外れにしよう」などと周りを巻き込んで制裁を加えようとすることもあります。
このタイプに目をつけられると、不器用な発達障害児はことあるごとに怒りのはけ口にされるような傾向もあるので注意しないといけません。
先生に怒られてもあまり響かない肝っ玉を持つタイプでもあります。
曲がったことは許せない! 正統派優等生タイプ
優等性タイプも、発達障害児にとって鬼門だったりします。
ルールを守れない発達障害児を先生の代わりに「正そう」とするからです。
いますよね、そういう正義感の強いタイプ。
言葉でも注意するし、それでもやめなければ、力で制することもある。
でも、発達障害児は悪気があってやっているわけではなく特性のためなので、先生ならともかく、クラスメイトの一人が力づくで自分を押さえつけたりすることに、恐怖を感じます。
発達障害児は、「先生でもないのに、何だよ、偉そうに!」となります。
そこで衝動的な息子の手が出てしまったりします。
以上が、今まで息子と大きなトラブル(先生から相談されたケース)になった相手のタイプです。別に息子に限ってトラブルになっているというよりは、もともとその個性が他の子とも衝突しやすい要素を持っていると感じました。とは言え、その個性は長所でもあるので、生かし方次第でしょう。
ADHD息子とうまくつきあえる子の特徴
では、反対に、息子と表立ったトラブルを起こさない子との違いは何でしょうか?
私が公園や家で息子とうまく遊んでいる子を見て感じたのは、次のこと。
・言葉遣いが正しい(乱暴な言葉を使わない)
・自分のやりたいことを押し付けない
・思い通りにならなくても気にしない
具体的に言うと、息子がちょっと乱暴な言葉使いをしても、怒らずに、笑い飛ばす。
息子が自分のやりたい遊びをやらなくても、怒らず、一緒にいてくれる。
誰でもやりたいこと、やりたくないことがあり、一緒に遊ぶとなるとそれをすり合わせないといけません。息子のように他者への歩み寄りが下手な子には、相手が歩み寄るか、歩み寄らないまでも、自分とは別の遊びをすることを認めて、空間を共有していかないといけません。
息子のようなクセありタイプにもうまくつきあえる子には、圧倒的に他者に対する寛容性があると感じました。寛容性は、積極性とか気配りと違って、表面的には見えにくいものですが、万人との人間関係を考える上で、とても重要な要素であると改めて感じます。
発達障害児の息子と友達とのトラブル後の関係性
とはいえ、現実問題、一部の子とのトラブルは起きてしまいます。
親が我が子にどんなにケンカをしないよう諭しても、発達障害児は集団生活に不適な特性があるため、特に成長過程では、トラブルを完全に避けることはできません。
ただ、経験上、一度または数回トラブルになった相手とは、その後は距離をとってつきあえるようです。
発達障害児本人も相手側も、「この子はこういう子なんだ」と受け止めて、距離を置くようです。「言い過ぎない」「関わり過ぎない」という風に距離をとるので、ケンカになることが減ります。
結果として、問題がこじれたりエスカレートしたことはありません。相手の子どもやその保護者には割り切れない思いも残っているかもしれませんが、自分と相容れない他者を受け入れるということには、少なからず痛みが伴うのではないでしょうか。
まとめ
発達障害児が大きくトラブルになる相手のタイプは、共通点があります。
ざっくりまとめると、寛容性に勝る個性があって、他者と衝突してしまうタイプだということ。おそらく相手の親も子どもの友人トラブルについて悩んでいる可能性はあると思います。
でも、子どもも他者と衝突して壁を感じれば、立ち止まって、自然と考える。
そして共存の道を模索するものです。
息子の人付き合いを見ていると、改めて、他者との関係性は固定されているものではなく、成長したり、変化していくものなんだなぁと感じます。
そもそも最初は一緒に遊んでいた相手なら、好きなものが同じだったりして、将来的に親友になる可能性もないわけではありません!
人間関係のトラブルは著しく悪化しないよう気をつけないといけないですが、トラブルの経験自体は、学ぶことが多く、決して無駄にはならないという風に思います(^^)