4歳息子がドハマりしているEテレで放送中(毎週土曜午前8時35分~)のアニメ「おさるのジョージ」。
トーマスもアンパンマンも見ない息子がなぜこんなにもジョージばかり見たがるのか?
秘密を探るべく、色々調べてみました。
目次
黄色い帽子のおじさんが謎
ジョージと共に登場頻度が一番多いのが、ジョージの飼い主の”黄色い帽子のおじさん”。
テッドという名前はあるのに”黄色い帽子のおじさん”と呼ばれる彼って一体!?
仕事は博物館の学芸員さん。
年齢はわからないんですが、多分30~40代?
ドアマンのいる高級マンションでジョージと二人で暮らしているので、結婚はしていないよう。
休日や休暇にはジョージと自然の豊かな郊外の別荘で過ごすことが多いです。
いつ見ても黄色い帽子と黄色いシャツ&ズボン、愛車は黄色いオープンカー。
都会の真ん中で子ザルと一緒に暮らし、格好は常に大好きな黄色一色、そんな黄色い帽子のおじさんは、人目を気にしない、ちょっと変わった独身貴族ってところでしょうか?
賢いけれどやんちゃな子ザル、ジョージと一緒に、心から楽しそうに遊んでいる姿は、微笑ましくて「優しくていいパパになりそうだなぁ」と思うんですが、経済的にも恵まれて独身生活を謳歌しているように見えるので、実際にパパになる日は果たしてやって来るのか。。。
こんなことを心配しているのは私だけでしょうが💦
ジョージの友だちのカントリーボーイ、ビルがナイスガイ
「おさるのジョージ」で、たびたび私がキュンとしているのが、ジョージの友達のビルです。
ビルは黄色いおじさんの郊外の別荘の近所に住む少年なんですが、ジョージにとっても優しくて、素直で性格が良くて、頭が良くて(地頭が良い)、なかなかの好青年。
ジョージに対して「都会っ子なのにキミって〇〇なんだね」というのが口癖で、少々田舎コンプレックスがあるようですが、家のお手伝い(庭で飼っているウサギの世話など)もこなしつつ、大自然ならではの山歩きや雪遊びなどを全力で楽しむ感じがとても爽やかです。
働き者で、ナイスガイ。あー、こんな子が婿だったらと思います(笑)。
日本版のテーマソングはあの岩崎宏美さん
アニメも面白いですが、「おさるのジョージ」はオープニングテーマ曲も素敵で、今では私もこの曲を聴くのがすごく楽しみになりました。
「Curious Jeoge(好奇心いっぱいのジョージ)」という歌で、日本版を歌っているのは”岩崎良美とモンキーブラザーズ“です。
岩崎良美さんと言えば、私のような世代にはああ、岩崎宏美さんの妹さんで、「タッチ」の主題歌を歌った人だ、とピンときます。
懐かしいですが、美声は健在ですね!
彼女の甘い歌声と、ポジティブな歌詞に癒されます。
“”きょうは何がまってるの?
ぼうけんかな ともだちかな
さあ 行こう
ジョージといっしょに(出発!)
しらないこと たくさんあるよね
ふしぎなこと いっぱいあるよね
さあ たんけんに出よう ドアをあけて
ワクワクドキドキはじまるよ!
いろんなこと やってみようよ
わからないこと なんでもきいてみよう
きっとすばらしいことが ほら まってる!
さあ 行こう ジョージといっしょに“”
ちなみに岩崎さんはジョージのナレーションも担当しています。
実は50年以上も歴史のあるコンテンツ!
「おさるのジョージ」の原作は、「ひとまねこざる」(ハンス・アウグスト・レイ、マーグレット・レイ共著)という絵本シリーズだそうです。
日本版の絵本の初版は1954年ということで、何と今から64年も前!
これを原案にアメリカで映像化されたのが「おさるのジョージ」シリーズで、日本では2007年に放送開始されたそうです。
毎年のように新作が放映され、すでにシーズン10に。
原作の絵本の発売からは60年以上、そしてアニメの「おさるのジョージ」も10年も続いているんですね!
USJにアトラクションが出来たり、近年ますます人気が高まっている「おさるのジョージ」。
アニメも20年、30年と続く息の長~い番組になりそうですね。
見れば、かなりタメになる!
ジョージを子どもと一緒に観ていると、意外にも「すごく教育的・教養的」な内容だということがわかります。
例えばジョージが虫歯になって歯医者に行く回では、虫歯になる仕組みを、虫歯菌達が歌って踊ったりミュージカル調に教えてくれたり、ビルがケガをして救急車に乗る回では、ジョージも一緒に救急車に乗せてもらって、救急車の中での救急処置を見せてもらったり。
畑できゅうりを作り過ぎてしまった回では、ピクルス作りについて学ぶだけでなく、キムチや漬物、チャツネなど世界の発酵食品についても広く教えを受けるという、「えっ、そこまでやってくれる!?」という内容にまで展開したことも。
今では、世の中のさまざまなことを、身近な出来事に端を発して、ジョージを通して子どもたちにもわかりやすい平易な言葉・表現で伝えてくれる、子どもに安心して見せられる、教育的なアニメ、という印象です。
子どもに見せたい、と言っても、「これは良くてこれはダメ」みたいな偽善的な感じは全くなく、ただ子どもたちの「知りたい!」という欲求にとことん応えてくれるような作りになっているのがまた、おさるのジョージのいいところ。
息子がジョージが大好きな理由
ジョージは人間の中で生活している子ザルですが、どんな場所に行っても、他の人たちはほぼ「あら、ジョージ」「おや、ジョージ」と好意的に受け止めてくれて、親切にしてくれます。好奇心旺盛なジョージが色んなことに手を出して、騒動になってしまっても、不思議と怒られる場面はありません。
これが現実の世界なら、動物嫌いの人がいて「こんなところにサルを連れてくるなんて」と眉をひそめたり、ジョージの起こした騒動でカンカンに怒る人がいるはずですが、このアニメの中ではそういうアンチ・ジョージ派はほとんど出てこないのです。
たまに、ジョージが怒られそうになることもあるんですが、そのとき息子は悲しそうな顔をして「(テレビ)消して!」と言いました。
それでわかったんです、息子が「おさるのジョージ」を大好きな理由が。
ジョージは、好奇心いっぱいで「知りたい」と思ったら後先考えずにやってしまう子ザル。
これって、子どもも同じですよね?
大人が迷惑だったり、危険だと思うことでも、子どもはとにかくやってみたい。
子どもはジョージを見ることで、自分と同じだと思うのでは?
そしてそんな存在が、全面的に、好意的に受け入れられる「おさるのジョージ」の世界観に安心感を抱くのでは??
確かに私から見ても、息子はジョージにかなり似ています。
好奇心旺盛で、自分のやりたいことを「ダメ」と言われると、悲しくなってしまう。
この世の終わりのように目に涙をためて悲しい顔をします。
アンパンマンにもトーマスにもハマらずほとんど見ない息子が、「おさるのジョージ」だけは何度も見たがるのは、おさるのジョージと自分を重ね合わせているのかもしれません。
息子と一緒に「おさるのジョージ」を見ながら、あぁもっと、黄色い帽子のおじさんのように、ジョージの行動に寛容になりたいなぁ、と日々の我が身を反省する母なのでした。
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