最近は就学前に発達障害と診断されているケースも多いようですが、
何も言われたことはないけれど、集団生活には向かない気がする・・・
と我が子の就学を控えて、人知れず心配をしている保護者の方もいらっしゃると思います。
うちがまさにそうでした。
診断が出ていれば、小学校に受けられる支援の内容だったり色々と具体的な相談もできるのですが、診断がないので、とりあえず入学。そしてぶつかった小学校の高く険しい壁。。。
就学後に発達検査をするに至った経緯、その後の私の行動について
詳しくはこちら→小学校入学後に発達障害とわかった! どうなる⁉
3年前の自分に伝えたい内容をまとめてみました。
目次
通常学級と特別支援学級の現状
私が息子を就学させて1年経ち、見えてきた小学校の現実です。
通常学級において、クラスメイトとトラブルを起こす子どもは、問題児とみなされ、学校から保護者に連絡がきます。
クラスメイトとトラブル、というのはケンカで相手を傷つける、といったことだけではなく、他の子に比べてひときわ作業が遅かったり、意思表示ができないといったことも含まれます。
しかし、担当教師は特別支援の知識を持っていないため、トラブルを起こす子どもは”支援を必要としている子ども”という意識に乏しく、じっくりと時間をかけて原因の見極めをしたり、具体的な支援の手立てを考えたりほどこしてはくれません。
担当教師だけが特別支援の知識を持っていないのではなく、上司の教頭や校長も、特別支援についてよくわかっていません。
小学校の中には特別支援学級がありますが、この特別支援学級の担当教師たちも、特別支援のプロではないことがほとんどです。
(時短勤務のために、数年間だけ少人数の特別支援学級を担当している、というケースも非常に多いようです。)
特別支援について詳しい先生もいるのですが、手が回らないといった様子で我が子に介入してくれる気配がありません。
保護者は、黙っていると面談のたびに学校から我が子のクレームを聞くことになります。
それが嫌であれば、保護者が自分で発達支援について学校に説明するか、第三者機関(医師、発達支援センター、放課後等デイサービスの支援員など)に説明してもらうかしかありません。
特別支援に理解のある小学校を探すには、、、
他の学校も、息子の学校と同じなんだろうか?
と思っていた私ですが、同じく発達障害を持つ子どもをもつママ友と話していて、小学校によって少し違う気がしました。
彼女のお子さんは特別支援学級なんですが、就学前相談の際、放課後等デイサービスについてもアドバイスをくれたり、学校側が不安をぬぐうような対応をしてくれたとのこと。
就学後も、担任教師は変われど、かなりその子に寄り添った対応をしてくれているそうです。
もちろん、特別支援級と通常学級の違いはあるでしょうが、小学校全体の雰囲気も違うのではないかと感じました。
というのも、別の友人が、複数の小学校で支援員の勤務経験があり、教師間の連携の良さだとか、職員室内でのコミュニケーションの良さというのは、小学校によって違いが大きい、と話していたからです。
そして、話を聞いていて感じたのが、そういった学校の雰囲気は、”文化”のようなもので、異動で先生が入れ替わっても、基本的には変わらないものだということ。
確かに職員同士がぎすぎすしている小学校は、子どものフォローもそれなりだし、職員同士のチームワークの良い小学校は、子どもに対してもおおらかに接することができるということは、想像に難くありません。
私が選ぶなら、●●のある小学校
実は、この2人の友人が褒めていた二つの小学校の共通点があったんです。
それは、不登校児のための適応指導教室「杜のひろば」がある小学校だということ。
偶然かもしれないんですが、偶然にしては出来過ぎだと思いませんか?
この適応指導教室は、仙台市内の不登校の小・中学生を対象として、学校生活への復帰を支援する場所だそうです。
教育委員会が運営しており、学校に行かなくてもここで活動すれば「出席」扱いになるんだとか。
この適応指導教室が身近にあることで、そこで働く先生たちの不登校や発達支援に関する意識が強くなったり、実際に不登校児や適応指導教室のスタッフと交流する機会もあるかもしれないし、より良い学校環境作りに貢献しているのではないかと思ったんです。
具体的にどういう影響があるかはわかりませんが、おそらくこの適応指導教室と隣り合っているという地域性が、小学校の姿勢や雰囲気作りに及ぼす影響は決して小さくないんだろうと思います。
「杜のひろば」は全部で8ヶ所あるうち、小学校の校舎内にあるのは以下の5つ。
立町小学校 (青葉区)
将監小学校 (泉区)
八本松小学校(太白区)
南小泉小学校(若林区)
栗生小学校 (青葉区)
住所などが載っている「杜のひろば」の公式HPはコチラ
↓
児遊の杜-仙台市適応指導センター-アクセス (sendai-c.ed.jp)
もちろん、本当に特別支援教育に理解があるか、熱心かということは、潜入捜査でもしない限りわからないことです。
でも、私は息子が保育園時代、小学校について何も調べず引っ越しをしてしまったので、もし、時間を巻き戻せるなら、少しでも特別支援教育に理解が深いと思われるこれらの小学校を学校選びの対象にし、(もちろん他の情報も集めて比較検討した上でですが)決めていただろうなと思います。
これから就学を控えている、ちょっぴり集団行動が苦手なお子さんの保護者の参考になりましたら幸いです。