左利きのメリット・デメリット




子どもの利き手に悩んだら

現在、息子は3歳。クレヨンは左手で持つことが多く、箸・スプーン・フォークは両方の手で持ちます。世の中大半のことが右利き仕様に作られているので、私も息子が右利きになることを前提に、お箸の持ち方を教えているんですが、もしかしたら、左利きになるかもしれません。(小さい頃は両利きで、利き手が確定するのは4歳くらいになるそうです)

もちろん右利きだったら彼のためにラッキーなことだとは思いますが、左利きの私は、たとえ息子が左利きになったとしても、右利きへの矯正はしないつもりです。

子どもが左利きになるかもしれない、と心配で悩んでおられるパパママがいらっしゃいましたら、これを読んで少し安心してほしいと思います。

左利きのデータ

左利きは、人口の約11%だそうです。これは日本に限ったことかと思いきや、人種・民族に関係なく、人口の10~12%が生まれもっての左利きなんだそうです。

自分が左利きですが、約10人に1人と言われると、「もっと多いような気がする・・・」と感じます。弟も左利き、母が矯正された右利き(本当は左利きだったらしい)で、私の周りが左利きが多い環境だからかもしれません。

そして左利きに嬉しくないデータ、

左利きは右利き用に作られた機械や道具で事故が多く(自動車しかり)、右利きよりも寿命が9年短くなる、という統計があるんだとか。

ちなみに私はペーパードライバーです。教習所には通って免許はとりましたが、運転に不向きと直感的に感じました。確かに、これは左利きであることも原因の一つかもしれません。ただ、もちろんそれだけが理由ではないと思います。右利きの方の中にも運転が苦手な方はいるでしょうし、運転の得意な左利きもいると思いますし、あくまで私の場合です。

まぁ短命と言われると心中穏やかではありませんが、この手のデータって、全く同一条件で調べることは不可能なので(同じ左利きでも人は一人ひとり違うので)、左利き以外の短命の要因もたくさんあるかもしれないわけです。

なのでこれに関しては「ふーん、そうかもね」ってもんです。美人薄命って言葉もあるし、どのみち私そんなに長生きしないかも←ヒンシュク?(笑)

 

左利きのデメリット

では、実際左利きだとどんなメリット・デメリットがあるのか。

まず40数年間左利きとして生きてきて、デメリットとして思いつくものを挙げてみます。

・子どもの頃、大人から「ぎっちょ」と言われる。

・小学生で習字を習う期間、右手を使わなければいけない

電車や地下鉄の自動改札が利き手と反対側

・きちんとした飲食店で用意されているスプーンやフォークの位置が逆

デメリットは、子どもの頃色々言われることでしょうか。特に年配の人たちは「左利きは右利きに矯正すべき」という価値観を持っていますから、先生や近所の人や、全く知らない人から「ぎっちょか」と残念がる声をかけられることは多かったです。

もちろん、悪意ではなく、言う大人は子どものことを思ってなんでしょうが、、、

小学校の低学年の頃、一度年配の担任の先生に左利きを矯正されたことがあります。両親は右利きにこだわらっておらず、家では自由にしていたため、学校にいる間、授業中だけ鉛筆を右にして書いていましたが、結局右利きにはなりませんでした。

ただ、子ども同士で左利きだからいじめられる、ということはなかったですね。友達はむしろ面白がったりうらやましがったりすることが多かった気がします。

左利きのメリット

一方、左利きのメリットは

・左利きということだけで珍しがられる(覚えてもらいやすい)

・「左利きなのに字が上手いね」と感心される

・「左利きだから頭が良いんだね」と言われる

というようなことでしょうか。

特別字が上手なわけでも頭が良いわけでもない私ですが、左利きというだけで、こういうことを言ってもらえる機会がたくさんありました。

左利きなのに字が上手いね、は左利き=字が汚いという先入観があるせいでしょうね。確かに文字は右利きの人向けに作られていると思いますが、だからといって字が汚くなるわけではないんです。私は、文字の上手い下手は利き手よりも美的感覚に左右されると思います。

左利きだから頭が良い、は良い方の先入観ですね。一部の右利きの人たちには自分たちにはできないことができる、左利きへの憧れというか尊敬のようなものがあるのかもしれません。

また、左利きのせいかわからないけれど、今、仕事をしていて、左利きだから、脳の使っている部分が他の人とちょっと違うのかな、と思うこと

・人と違う発想をして周囲を驚かせることがある

・文章で書かれたマニュアルを読んで、それを図におこすことが得意

(反対に文章でだけ書かれた内容を理解するのに少し時間がかかることも。ただ、時間がかかる分、いったん理解したことは確実に自分のものにする)

図に起こすことが得意なのは、右脳の図形を読み取る力かな~と思いますが、科学的には、右脳派、左脳派といった診断は全く根拠がない、とのことです。右脳と左脳に別々の機能があることは確かだけど、最近では両側をほぼ均等に使っていることがわかっているとか。

確かに、左手を少し人より多く使うぐらいで、右脳の働きを目に見えるぐらい活性化させられたら、そりゃ苦労ないよね、と思います。だから、本当に、左利きだから右脳派になる、というメリットも消えます(笑)

右利き社会で生きる左利きはクロスドミナンス?

じゃ結局、左利きって何なの?ってことですが、ただ単に、”左手を多く使っている人”です。

右利きが9割の社会では、全て右利き仕様に作られているために、左利きが右手を使う機会はかなり多いです。ハサミはどっちでもいいので右で使ったり、テレビのリモコンのボタンも右手で押しますし、自動精算機の効果投入口は右側にあることが多いので、右手で硬貨を投入したり、パソコンのマウスだって、面倒くさいので右で使っています(笑)。

アメリカでは動作によって利き手を使い分ける人たちを「クロスドミナンス」と言うそうです。文字は右で書くけど、スポーツで球技をするときは左で投げる、などですね。

私はペンも箸も左ですが、前述のように、その他のこまごまなことは、いちいち「左利き用の道具がないと。。。」なんて言ってられないので、実際右手でやっていることはけっこう多い。右利きの人に比べて、随分利き手以外をよく使う生活をしているなぁと思います。

ずいぶん「クロスドミナンス」よりですね。右脳派・左脳派はないにしろ、利き手じゃない方の手を使うことで脳へ刺激が与えられ、バランスよく脳を使うことへとつながっていくことは確かな気がします。

まとめ

左利きとして今まで生きてきましたが、利き手は人生を左右するほどの問題ではない、ということははっきりと言えます。

なので、深刻に悩んだり、矯正のために多大な時間と労力を費やすのは無駄。

成長するにつれて、左利きであることの他にも自分が他の人と違う点がいくつもあることに気づきます。私の場合、脊柱側彎症だったり、花粉症だったり…それらのことの方が、生活や人生に及ぼす影響がよほど大きい。どんな個性であっても、自分がいかにそれを生かしながら、幸せに生きていくかの方法を見つけていくかが大切です。

個性を受け入れ、それを利用して自分自身を輝かせていくことは、人生にとって必要不可欠な過程ですので、親としては、子どもが右利きでも左利きでも、また両利きでも、温かい目で見守ってあげたいものです(^_-)

 




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