中高年の私が見ている世界

人生の黄昏中高年




40~50代は何を考えているか

今年、年女の私。ついこの間、14歳だったような気もしますが、あと2年でなんと50歳。自分が一番信じられません💦

中高年になって、気持ちはまだ若いままでいるようなものの、心身の衰えからくる感情や、それまでの人生経験から培ってきた分別などは、やはり中高年独特のものがあるんじゃないかなぁと思っています。

若者文化についていけなくなった、というのは中年以降の口からよく聞きますが、それ以外にどんな変化を自分自身が感じているかをまとめてみました。中高年の人がどんなことを考えているかを知る一例にしていただければ幸いです。

 

1.「20~30年先までできるか」を考える

若い頃だったら、やりたいと思ったことは、さほど後先考えずにチャレンジしていました。が、中高年になると、何かを始めたとして、それをあと何年続けられるか考えてしまいます。

例えば、20年後私は70歳近いので、その年齢で体力がなくなったり、認知力が多少落ちてもできることなのか。
初めて犬を飼いたいと思ったときも、すでに50歳近い年齢だったので、最後まで面倒が見れるよう、運動量が多くない小型犬にしようと思いました。
資格もとりたいと思いますが、高齢者になっても楽しめたり、生かせる資格がいいと、考えてしまいます。昔のように、ただ情熱だけでは動けなくなってきました。

もし中高年~シニア世代を何かで説得する必要があれば、それが一過性のものではなく、10年、20~30年先まで持続可能だということをしっかり説明してあげるとよいかもしれません。

2.若い人(35歳くらい以下)を見ると、ただただ眩しい

街で小さな子を見たり、仕事をする20~30代の若い人と接すると、キラキラ輝いているように見えます。社会全体で若者の割合が減っているので余計そう見えるのかもしれませんが、ああ、生命力に満ちてて、いいなぁと思います。

体力もあるし、踏ん張りもきく、そんなエネルギッシュな若者が他者のために頑張る姿を見るだけで「尊い。。。」と感じます。

今時の若い者は、、、とは思いません。社会の環境が大きく変わっているのに、自分の若い頃と比べる方がおかしい。

若者の労働力に助けてもらっているし、これから将来ますます助けてもらうことになるので、頑張ってくれてありがとうという気持ちです。

3.愛される老人になりたい

老害、という言葉が耳に痛いこの頃。

もうすでに中高年なのだから、古い時代の価値観で周りを翻弄したり、的外れなことを強要したりといったことは可能な限り避けたいと思っています。

周りのご老人達を見ていると、年齢が下の人にも素直に感謝を伝えてくれる姿は潔く、清々しい。反対に偉そうにしていたり文句ばかり言っている老人は、どんどん孤立していくだろうなと思います。

中高年の今も、健康保険や行政の育児支援といった社会保障というセーフティーネットに助けられていることは実感していますが、高齢者になればなるほど、依存割合は増えていく。

徐々に多くの人の力を借りなければ立っていられなくなるのだから、歳をとるほど、家族だけではなく、社会全体や身近な他人への感謝を率直に表現していくようにしたいと思います。そして、気持ちよく力を貸してあげたい、と思ってもらえる老人になりたいです。

4.お金の使い方に悩まなくなった

お金の使い方について、あまり悩まなくなったような気がします。若い頃よりはお金があるというのもあるし、自分にとって投資の効果があるかどうか、経験的にわかるようになったからだと思います。

今の時点でわかっていることは、お金に色はついてないけれど、お金にはさまざまな用途があるということ。その場を切り抜ける、または楽しむためのお金と、数年先、数十年先のための投資のお金。

やみくもにお金を節約しても、好機を逃すこともある。だから使うべきときには使う、そして使った後に後悔しない。大きなお金を使ったなら、その後それ以上を得る気持ちで行動すれば格別問題ない!ということが、経験上わかった気がします。

5.20~30年後の世界予測が何とな~くできちゃう気がする

別に学者でなくても、ある程度生きると、実体験から大まかな未来予測はできるような気がします。

今まで生きてきて肌で感じてきた社会の変化は、生活はどんどん便利になっていく、景気には波がある、物価は停滞することはあっても下がることはない、世界との壁はどんどんなくなっていて、日本の常識よりグローバルスタンダードが重視されるようになってきている、というようなこと。

ただの主婦の私でも、例えば今後も物価は上がるだろうし、環境破壊で今まで当たり前に食べていたものは食べられなくなるだろうし、世界は一つになり、ほとんどの分野で競合が激しくなる、など、大まかな流れは疑う余地はありません。

これからの社会は、貯金をしてても全くお金は増えないし、学校の勉強を頑張っても勝ち組になれるとは限らない。日本全体の経済成長に乗っかっていれば自然と豊かになれる時代はすでに終わっている。これから日本や世界全体でより深刻になっていく社会問題を根本的に解決していくような新しいビジネス、サービスが大きく勝っていく時代になっていくと思います。従来の仕事や仕事観にとらわれず、一歩先の必要性や他に代りがきかない物・事であるかを見きわめつつ自分の労働力やお金を投資していけるかどうかが、生き残るために重要になってくると思います。

こういう未来予測を、子どもの教育や投資に生かしていきたいな、と思います。
私に限らず、将来展望を持っている中高年は多いと思うので、若い人は、ご両親や身近な中高年に、今後の見通しを聞いて参考にするというのも、今後の世渡りにおいてプラスになるんじゃないかなぁと思います。”最新”を知っているのは若い人だと思いますが、”盛衰”を知っているのは、やっぱりある程度長く生きた人なんですよね。